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2020年度(令和2年度)ロームシアター京都自主事業ラインアップ 2020年度(令和2年度)ロームシアター京都自主事業ラインアップ

2020年度(令和2年度)ロームシアター京都
自主事業ラインアップ

2020年度自主事業の
企画にあたって

この度ロームシアター京都は、2020年度の自主事業ラインアップを発表します。

京都に「劇場文化をつくる」ことを目指し、2016年1月にオープンしたロームシアター京都は、早くも2021年1月に開館5周年を迎えます。そこで2021年1月~3月の期間は「ロームシアター京都開館5周年記念事業」と題し、これまで培った経験とネットワークを総動員して、特色ある事業を展開します。もちろん1年間を通じ、これまで同様に洋の東西を問わず、世界水準の優れた作品をお届けするとともに、劇場の財産となる作品のプロデュースや、次代を担う芸術家の育成にも引き続き取り組みます。また京都のさまざまな施設や団体と連携し、世代やバックグラウンドの違いを越えた人々が参加できる多彩なプログラムを通じて、劇場をハブに多様な出会いを生み出します。

日常的に劇場へ人々が集うとはどういうことでしょうか?その姿を目指してオープンに漕ぎつけ、実際に日々多くの方にお越しいただき、現実のものとなった今、その意味について改めて考えるときに来ているように思います。
ロームシアター京都は施設としてだけでなく、内容としても開かれた場でありたいと考えてきました。内容として開かれているというのは、様々な興味・関心からアクセス可能だということです。あるいは、大きな声、多数派の声だけではなく、そうではない声にも耳を傾け、拾い上げていかなくてはならないということです。そうすることで、全ての人にとって思わぬ出会いのきっかけを用意することができるからです。そんな新たな出会いが、新たな対話を生み出していく…。ロームシアター京都で生まれた営みが蓄積され、そこに人々がさらに引き寄せられる。そうして日常的かつ継続的にここに足を運び、関心を寄せてもらえるようなサイクルは徐々に生まれ始めています。
次の5年、そして10年を想像したとき、このサイクルが外へ広がっていくことを夢見ます。ロームシアター京都を訪れた人、関わった人が別のフィールドに移ったとき、ここで得た経験が作用し、何か新しい気づきや変化が促されるとしたら…と考えるのです。そのようにして、じわじわと「劇場」の何かが世の中に波及していくとすれば、それこそが「劇場文化」だと言えるのではないでしょうか。

先日来、ロームシアター京都の人事に関する事案で一部報道もなされており、お問い合わせもいただき、多くの方々にご心配をおかけしています。それに伴い、2020年度の自主事業にご参加いただく予定のアーティストや関係者の皆さんの中にも、留保の意思や疑義を持つ方々などがおられ、2月19日のラインアップ発表時点でお伝えできる情報が不完全でした。
その後、3月19日に京都市からの新たな発表を受け、アーティストとの協議の上、現在掲載中の事業について全て実施の方向で進められることになりましたので、ご報告いたします。ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

誰もが気持ちよく劇場へ足を運べるように、できることから進めて参りますので、是非2020年度の自主事業に引き続きご関心をお寄せいただければ幸いです。

2020年4月1日
プログラムディレクター 橋本裕介

演劇THEATER

舞踊DANCE

音楽MUSIC

総合MULTIDISCIPLINE

参加/学びPARTICIPATORY

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