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2019年度(平成31年度)ロームシアター京都自主事業ラインアップ 2019年度(平成31年度)ロームシアター京都自主事業ラインアップ

2019年度(平成31年度)ロームシアター京都
自主事業ラインアップ

2019年度自主事業の
企画にあたって

リニューアル・オープンより4 年目を迎えるロームシアター京都の、2019年度の自主事業ラインアップを発表します。

京都に「劇場文化をつくる」ことを目指し、自ら企画に取り組んだ多彩な事業を引き続きお届けします。洋の東西を問わず、世界水準の優れた作品をお届けすることはもちろん、劇場の財産となる作品のプロデュースや、次代を担う芸術家の育成にも一層力を入れて取り組みます。また京都のさまざまな施設や団体と連携し、世代やバックグラウンドの違いを越えた人々が参加できる多彩なプログラムを通じて、劇場をハブに多様な出会いを生み出します。

ロームシアター京都の自主事業には、「創造」「育成」「交流」「生活」という4つの構成要素がありますが、これらは各事業を分類するためのタグではありません。一つの事業の中に複数の要素を盛り込むことによって、異なる事業間に有機的つながりを持たせるためのものです。たとえば、「レパートリーの創造」という事業は、その名の通り「創造」が主な目的ですが、「リサーチプログラム」という若手研究者を「育成」する事業の研究対象にもなりますし、アーティストの滞在制作期間中には、京都のアーティストとの「交流」も図られるはずです。

また2019年度は、奇しくもあるキーワードによっていくつかの公演事業をつなぐことができます。それは“人形”というものです。「レパートリーの創造」で制作するジゼル・ヴィエンヌの作品は、生身のダンサーとそれと見紛う精巧な人形が舞台上に登場し、「舞台芸術としての伝統芸能」シリーズ第3回目では、日本が世界に誇る芸能・人形浄瑠璃文楽に取り組みます。さらにそこに連なる演目も追ってご紹介することになります。AI(人工知能)がニュースを賑わす現在において、古来より人間の祭礼・芸術などの文化的営為で重要な位置を占めてきた人形を敢えて今キーワードに据えることで、現代社会を俯瞰して見る視点を得られるかもしれません。
もう一つの特徴は、「総合」に分類される事業が増えたことです。ロームシアター京都がご紹介したい作品・プロジェクトは、その質はもちろんのこと、チャレンジ精神も重要な要素です。従来の「演劇」「音楽」「舞踊」などのジャンルでは分類しきれない新しい取り組みは、未分化であったり、複合的であったりするのは自然の成り行きです。未だ見ぬものに分け入る冒険のような鑑賞体験へと、皆さんを誘うことになるでしょう。

あくまでこれらは一例ですが、ロームシアター京都の自主事業は、事業の趣旨やテーマを通じて様々なつながりを持つように構成されています。それはこの劇場が施設としてだけでなく、内容としても開かれた場でありたいと考えるからです。内容として開かれているというのは、様々な興味・関心からアクセス可能だということです。そうすることで、皆さんにとって、そして我々劇場のスタッフにとっても思わぬ出会いのきっかけを用意することができるのです。そんな新たな出会いが、新たな対話を生み出していく…。ロームシアター京都で生まれる営みが蓄積となり、さらに人々が引き寄せられ、日常的かつ継続的にロームシアター京都に足を運び、関心を寄せてもらえるようなサイクルを生み出すことを目指しています。

ロームシアター京都

演劇THEATER

舞踊DANCE

音楽MUSIC

総合MULTIDISCIPLINE

参加/学びPARTICIPATORY

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