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PROGRAM公演・イベント

自主事業

終了

村田沙耶香×松井周

inseparable「変半身(かわりみ)」

2019年12月18日(水)~ 12月19日(木)

演劇ノースホール
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2019年12月18日更新|12月18日(水)14:00開演のinseparable「変半身(かわりみ)」の公演および終演後の松井周×安蘭けいトークイベントを中止いたします。振替および払戻、追加公演等の詳細はこちら
  • inseparable「変半身(かわりみ)」

芥川賞作家の村田沙耶香と岸田戯曲賞作家の松井周が運命の共作

マイノリティーの居心地の悪さと、まもなく訪れそうな未来をユーモアたっぷりに描く村田と、社会的価値観の崩壊をニヒリズムたっぷりに描き、人工知能や先端医療を題材にした演劇や小説を発表してきた松井周が共同で原案を開発した演劇作品を上演します。
動画

開催日時・会場

2019年12月18日(水)~ 12月19日(木)

12月18日(水)14:00* 【中止】/ 19:00 開演
12月19日(木)13:00★【追加】/ 18:00 開演

※受付開始・当日券販売は開演の40分前、開場は20分前
*託児サービスあり。詳細はページ下部の「託児サービス」をご覧ください
★終演後、松井周×安蘭けいトークイベントあり(※18日14時回終演後からの変更)

12月18日(水)14:00開演のinseparable「変半身(かわりみ)」の公演および終演後の松井周×安蘭けいトークイベントを中止いたします。振替および払戻、追加公演等の詳細はこちら

会場:ノースホール

上演時間:2時間15分

公演・作品について

出演・スタッフ

原案:村田沙耶香、松井周
脚本・演出:松井周
出演:金子岳憲 三村和敬 大鶴美仁音 日髙啓介 能島瑞穂 王宏元/安蘭けい

舞台監督:谷澤拓巳
美術:杉山 至
音楽:宇波 拓
音響:牛川紀政
照明:吉本有輝子(真昼)
衣装:堂本教子
宣伝イラスト:鳥飼 茜
宣伝美術:佐野研二郎 香取有美
企画・編集:山本 充
プロデューサー:三好佐智子

舞台版あらすじ

近未来。東洋のガラパゴスと呼ばれている千久世島という離島は、かつてない賑わいを見せていた。国産みの神話に登場する島であると同時に、その島で発掘される「レアゲノム」という化石由来のDNAがヒトや動物の遺伝子組換えに必要なものとして注目を集めているからだ。その島に住む男は、奇祭で弟を失う。ところがある日、弟は蘇り、まるで別人のように男の前に現れる。弟の存在は島の住民を狂わせていく。そしてそれは、島の存亡を揺るがす事態に発展していく…

松井周コメント

村田沙耶香さんと話していると時間を忘れます。安楽死ブームが起きたら?とか、ニセの儀式とか「もしもの世界」に足を踏み入れて夢中になっている感じです。
取材した島や合宿先でも二人のおしゃべりは続きました。「もしかしたら人間は実はこんなふうにやってきて、こんなふうに生きて行くのかもしれない」という過去のひっくり返しや未来の予感をどんどん煮詰めていったのです。そして、共通の設定を考え、小説や戯曲のプロトタイプをつくりました。「あるある」を通り越して「ないない」の域に達した設定でも、村田さんの文章で語られると人や島の実在感が増すなあと思いました。
個人個人で異なる現実、オルタナティブ・ファクトがあり、誰もそこに踏み入ることはでき ないとする風潮があります。自分にとって白か 黒かで事実を判断するのみで話し合いを拒絶する態度です。これは、もともと人間はウソとホントの間に生きていて、信用ならないものという認識が欠けているように思えます。ウソとホントの間に生きているから、自分勝手だったり、流されたり、錯覚したり、下心があったりと、「すきま」の部分があるのではないでしょうか。人間っていうものは、デタラメでエロくて愛すべき知的生命体だよなあ!と思えるようなフィクションまみれの人間像を魅力的に描きたいです。
inseparable=切っても切れないとは、やっぱり僕が村田さんと最初に会ったときに感じた「村田・松井ドッペルゲンガー説」に基づいていると改めて思っている次第です。
小説も舞台もどうぞご期待下さい!

村田沙耶香コメント

小説を書くとき、誰かの作った設定を使うということは、私の一番苦手なことでした。
子供の頃、読んでいた少女小説の男の子が主人公にあまりに冷たいので、二人が仲良くデートしているところを書いてみようとしたことがあります。でも、一行も書けませんでした。主人公がどんな靴を履いていて、どんな部屋に暮らしているのか、全部自分で決めないと、私にはどうしても書くことができないのでした。
そんな私が、なんで、「松井周さんと設定を共有する」という不思議なプロジェクトに挑戦することになったのか、自分でも奇妙です。でも、松井さんの話しているといつも、無意識で理解できるような感覚があり、二人で作品世界をつくったらどうなるだろう? と思ったのでした。
まるで子供のころみたいに、絵や地図や年表を見せ合い、合宿して話し合いました。当たり前だけれど松井さんの脳は私の脳とは違うので、自分では思いつかないようなこともたくさんもらいました。私は、創作ノートや途中稿を絶対に人に見せたくないのですが、inseparableではそれをしました。
そして今、小説を書いています。ドトールで、合宿で広げたノートをこっそりのぞきながら、文字を紡いでいます。舞台と小説がどんなふうに完成するのか、楽しみにしています。

村田沙耶香

©Sayo Nagase

村田沙耶香Sayaka Murata

原案
1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003(平成15)年『授乳』で群像 新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年『コンビニ人間』で芥川賞受賞。累計発行部数92万部を突破した。著書に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』『消滅世界』などがある。

松井周

松井周Shu Matsui

原案・脚本・演出
1972年東京都生まれ。1996年劇団「青年団」に俳優として入団後、作家・演出家としても活 動を開始する。2007年『カロリーの消費』より劇団「サンプル」を旗揚げ、青年団から独立。バラバラの自分だけの地図を持って彷徨する人間たちを描きながら、現実と虚構、モノと ヒト、男性と女性、俳優と観客、などあらゆる関係の境界線を疑い、踏み越え、混ぜ合わせることを試みている。2011年『自慢の息子』で第55回岸田戯曲賞を受賞。2016年『離陸』で 2016 Kuandu Arts Festival(台湾)に、2018年『自慢の息子』でフェスティバル・ドー トンヌ・パリ(仏)に参加した。

松井周×安蘭けいトーク(19日(木)13:00の回終演後)

18日14:00の公演中止につき、トークイベントの開催日時を変更しました

inseparable「変半身(かわりみ)」京都公演いずれの回のチケットをお持ちの方でもご参加いただけます。公演とあわせて、どうぞお楽しみください。

トーク開催日時:2019年12月19日(水)13:00回(追加公演)の公演終了後(16:30頃を予定)
登壇者:松井周、安蘭けい
会場:ロームシアター京都メインホール 2階席ホワイエ
※公演会場のノースホールでの開催ではございませんのでご注意ください。19日(木)13:00の回をご鑑賞のお客様へは係員が誘導させていただきます。
※所要時間は30分程度を予定しております。
※「変半身」京都公演のチケットをお持ちのお客様は、開催日時いずれのチケットでもご参加いただけます。他会場のチケットではご参加いただけませんのでご了承ください。

主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市
企画製作:有限会社 quinada
共同製作:三重県文化会館(公益財団法人三重県文化振興事業団)、ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、神戸文化ホール(公益財団法人神戸市民文化振興財団)、莎士比亞的妹妹們的劇團
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)/独立行政法人日本芸術文化振興会、一般財団法人地域創造、國家文化藝術基金會

特設サイト

お問い合わせ

ロームシアター京都チケットカウンター TEL.075-746-3201

チケット購入・予約

チケット料金

整理番号付自由席 一般 3,500円、ユース(25歳以下)2,000円、18歳以下 1,000円
※ユースチケット・18歳以下チケットをご購入の方は、公演当日、証明書のご提示が必要です
※未就学児入場不可

先行発売日

2019年9月7日(土)
※ロームシアター京都フレンズ会員(オンライン会員)、Club会員(京都コンサートホール・ロームシアター京都共通の会員制度)・京響友の会会員

一般発売日

2019年9月21日(土)

チケット取扱窓口

  • ロームシアター京都オンラインチケット

    (24時間購入可 ※要事前登録(無料))

  • ロームシアター京都チケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-746-3201(10:00~17:00、年中無休 ※臨時休館日等により変更の場合あり)]

    (窓口・電話とも10:00~19:00/年中無休 ※臨時休館日を除く)

  • 京都コンサートホールチケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-711-3231(10:00~17:00、第1・3月曜休 ※祝日の場合は翌日)]

    (窓口・電話とも10:00~17:00/第1・3月曜日休館 ※休日の場合は翌日)

  • チケットぴあ
  • ローソンチケット TEL.0570-084-005(Lコード: 56388) / 0570-000-407(オペレーター)

    ローソン・ミニストップ店頭Loppiでも直接購入可能

  • e+(イープラス)

託児サービス

◎18日(水)14:00公演 託児サービスあり(13:15-16:30の受入時間)

■対象年齢:生後3ヵ月~12歳まで
■料金:有料 1,000円(税込) /1公演/お子様1人あたり ※キャンセルの場合は必ずご連絡をお願い致します。 ※ご利用料金については、キャンセルの場合も発生致します事、予めご了承下さい。
■委託先:有限会社ノトス 公益社団法人全国保育サービス協会(ACSA)正会員
■保険:不測の事故に対応するために、有限会社ノトスが保険に加入しており、保険適用範囲で補償いたします。 ロームシアター京都は事故の責任は負わないことを申し添えます。

■申込方法 お問合せフォームより、下記必須事項をご入力のうえご予約下さい。
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