ロームシアター京都 × 木ノ下歌舞伎「レパートリーの創造」第二弾
古来より脈々と語り継がれてきた名曲、物語を、“ 現代の異物 ” として観客へ引き放ち、
わたしたちの生/性/聖を更新する、新たな音楽劇への挑戦
開演 | 2/10(日) | 2/11(月・祝) |
15:00 | ◎★ | ◎ |
公演・作品について
出演・スタッフ
作:菅専助、若竹笛躬
監修・補綴・上演台本:木ノ下裕一
上演台本・演出・音楽:糸井幸之介(FUKAIPRODUCE 羽衣)
音楽監修:manzo
振付:北尾亘
出演:内田慈 田川隼嗣 土居志央梨 大石将弘 伊東沙保 金子岳憲 西田夏奈子 武谷公雄
石田迪子 飛田大輔 山森大輔
舞台美術:島次郎、角浜有香
照明:吉本有輝子
音響:小早川保隆、星野大輔
衣裳:大野知英
ヘアメイク:須山智未
演出助手:岩澤哲野、山道弥栄
舞台監督:大鹿展明
制作:武田知也、宮崎麻子(以上ロームシアター京都)、本郷麻衣
あらすじ
大名・高安家の跡取りである俊徳丸は、才能と容姿に恵まれたがゆえに異母兄弟の次郎丸から疎まれ、継母の玉手御前からは許されぬ恋慕の情を寄せられていた。そんな折、彼は業病にかかり、家督相続の権利と愛しい許嫁・浅香姫を捨て、突然失踪してしまう。しばらくして、大坂・四天王寺に、変わり果てた俊徳の姿があった。彼は社会の底辺で生きる人々の助けを得ながら、身分と名を隠して浮浪者同然の暮らしをしていたのだ。そこに現れる、浅香、次郎丸、玉手と深い因縁を持つ合邦道心。さらに、誰にも明かせない秘密を抱えたまま消えた玉手が再び姿を見せた時、物語は予想もしない結末へと突き進む。
「レパートリーの創造」について
2016年1月にオープンした京都市の公立劇場「ロームシアター京都」が、2017年度から開始するプログラムで、公立劇場が主体的に作品製作に取り組み、劇場のレパートリー演目として時代を超えて末永く上演されることを念頭にプロデュースします。
また、作品創造のプロセスを通じて、俳優、ドラマトゥルク、制作者等の専門家人材の育成や観客育成のための関連プログラムを企画し、レパートリーの創造から各地域における劇場文化をつくることを目指します。
木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)Yuichi Kinoshita
1985年7月4日、和歌山市生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。代表作に『娘道成寺』『黒塚』『東海道四谷怪談—通し上演—』『心中天の網島』『義経千本桜—渡海屋・大物浦—』など。 2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。また、2016年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。平成29年度芸術文化特別奨励制度奨励者。渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、外部での古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。公益財団法人セゾン文化財団ジュニア・フェロー。
糸井幸之介(劇作家・演出家・音楽家)Yukinosuke Itoi
1977年東京生まれ。劇作家・演出家・音楽家。2004年に女優の深井順子により旗揚げされたFUKAIPRODUCE羽衣の全作品で作・演出・音楽・美術を手掛ける。全編の7割ほどを演者が歌って踊る、芝居と音楽を融合した独自の作風を“妙―ジカル“と称し、唯一無二の詩的作品世界と、耳に残るオリジナル楽曲で高い評価を得ている。世田谷区芸術アワード“飛翔” 2008年度舞台芸術部門受賞。FUKAIPRODUCE 羽衣第 22 回公演『瞬間光年』(2017 年上演)にて第 62回岸田國士戯曲賞最終候補。多摩美術大学講師。公益財団法人セゾン文化財団シニア・フェロー。
木ノ下歌舞伎Kinoshita Kabuki
歴史的な文脈を踏まえつつ、現代における歌舞伎演目上演の可能性を発信する団体。あらゆる視点から歌舞伎にアプローチするため、主宰である木ノ下裕一が指針を示しながら、さまざまな演出家による作品を上演するというスタイルで、京都を中心に 2006 年より活動を展開している。主な上演作品として『黒塚』『三人吉三』『心中天の網島』『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』『勧進帳』など。『黒塚』は 2015 年に 5 都市で再演、翌年にはパリ公演も成功させるなど、いずれの作品もレパートリーとしての上演にも力を注ぐ。2014 年に初演し、翌年再演した『三人吉三』で、読売演劇大賞2015 年上半期作品賞にノミネート。2013 年『黒塚』CoRich 舞台芸術まつり! 2013 春グランプリ受賞。2016 年『勧進帳』の成果において、木ノ下裕一が平成 28 年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。
内田慈Chika Uchida
1983年生まれ、神奈川県出身。日本大学芸術学部文芸学科中退後、演劇活動を開始。前田司郎(五反田団)、三浦大輔(ポツドール)、前川知大(イキウメ)、岩井秀人(ハイバイ)、ペヤンヌマキ(ブス会)ら新進劇作家、演出家の作品にいち早く出演し、頭角を表す。08年、橋口亮輔監督「ぐるりのこと。」でスクリーンデビュー。その後は「ロストパラダイス・イン・トーキョー」(白石和彌監督)、「恋の罪」(園子温監督)、「きみはいい子」(呉美保監督)、「恋人たち」(橋口亮輔監督)、「下衆の愛」(内田英治監督)、「葛城事件」(赤堀雅秋監督)、「神と人との間」(内田英治監督)、「ピンカートンに会いにいく」(主演/坂下雄一郎監督)など話題の映画に次々と出演。TVでは「リバースエッジ 大川端探偵社」、NHK連続テレビ小説「まれ」、「ハロー張りネズミ」などに出演し好評を得る。舞台・映画・ドラマ問わず一癖も二癖もある女性をリアルかつコミカルに演じ、各作品に独特の説得力をもたらしている。6月には、舞台 てがみ座『海越えの花たち』(作:長田育恵 演出:木野花)に出演予定。木ノ下歌舞伎には初参加。
土居志央梨Shiori Doi
1992年生まれ、福岡県出身。2015年、京都造形芸術大学を卒業。在学中の2013年に、「彌勒」(林海象監督)でスクリーンデビューし、その後も映画、舞台に多数出演。主な舞台出演作に、林海象演出『ゴドーを待ちながら』、岩松了演出『泡-流れつくガレキに語りかけたこと』、VOGA『DIGITALIS』など。映画では、「赤い玉」(高橋伴明監督)、「土竜の唄 香港狂騒曲」(三池崇史監督)、「すもも」(井上泰治監督)などに出演し、2018年公開の話題作「リバーズ・エッジ」(行定勲監督)では、小山ルミ役を瑞々しく体当たりで演じ切った。TVドラマ・CMにも多数出演し、今春からはTVCM森永乳業「パルテノ」に出演中。木ノ下歌舞伎には『東海道四谷怪談-通し上演―』(2017)に出演。
大石将弘Masahiro Oishi
1982年生まれ、奈良県出身。2010年より劇団「ままごと」、2014年からは「ナイロン100℃」にも所属。主な出演作に、マームとジプシー『Kと真夜中のほとりで』、FUKAIPRODUCE羽衣『女装、男装、冬支度』、範宙遊泳『うまれてないからまだしねない』、サンプル『蒲団と達磨』、多田淳之介演出『颱風奇譚』、ロロ『いつ高シリーズ』、KUNIO『夏の夜の夢』など。また、劇場の外で展開する演劇プロジェクトにも多く携わり、これまでに、商店街、公園、島の道端、銭湯、美術館など、様々な場所から立ち上げる演劇創作を行っている。木ノ下歌舞伎には『義経千本桜-渡海屋・大物浦-』(2016)に参加。
金子岳憲Takenori Kaneko
1977年生まれ、神奈川県出身。桐朋学園短期大学 演劇専攻卒業後、蜷川幸雄率いる「ニナガワ・カンパニー・ダッシュ」(現 ニナガワ・スタジオ)から、劇団「ハイバイ」(2003年の発足時~10年9月まで)を経て、現在は劇団には所属せずに活動中。主な舞台出演作に、ハイバイ『て』、M&O plays プロデュース 『アイドル、かくの如し』(岩松了演出)、世田谷パブリックシアター『現代能楽集Ⅵ 奇ッ怪 其ノ弐』(前川知大演出)、サンプル『ファーム』、FUKAIPRODUCE羽衣『耳のトンネル』、こまつ座 『十一ぴきのネコ』(長塚圭史演出)、城山羊の会 『水仙の花 narcissus』など。映像作品へも活動の幅を広げており、NHKドラマ「真珠湾からの帰還」、「美女と男子」、映画「ひとつの歌」(杉田協士監督)、「超能力研究部の3人」(山下敦弘監督)、「ロマンス」(タナダユキ監督)、「愛を語れば変態ですか」(福原充則監督)、「友だちのパパが好き」(山内ケンジ監督)などがある。木ノ下歌舞伎には初参加。
西田夏奈子Kanako Nishida
1974年生まれ、神奈川県出身。フリーの俳優として、NODA・MAP『足跡姫』、FUKAIPRODUCE羽衣『耳のトンネル』、てがみ座『対岸の永遠』、岡崎藝術座『リズム三兄妹』など、舞台への客演多数。映像では、映画『ひかりの歌』(杉田協士監督)、岸谷香『DREAM』MVなどに出演。俳優の他に、歌い手、バイオリン弾きの顔も持ち、小説の朗読ライブやバイオリンの即興演奏、また《エビ子・ヌーベルバーグ》の別名でサポートミュージシャンとしても活動するなど、多岐にわたり出没中。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科非常勤講師。木ノ下歌舞伎には、『心中天の網島』の初演(2015)とリクリエーション版(17)、『東海道四谷怪談-通し上演-』(2017)に続いての参加。
武谷公雄Kimio Taketani
1979年生まれ、大分県出身。プリッシマ所属。大学在学中に早稲田大学劇団森に参加して、演劇活動を開始。その後、サラリーマン時代を経て、2007年に演劇活動を再開。岡崎藝術座、木ノ下歌舞伎、サンプル、範宙遊泳など、その後の演劇界を担うカンパニーにいずれも主要な役柄で出演。鬼女を演じた主演舞台、木ノ下歌舞伎『黒塚』(2013)の演技にて、CoRich舞台芸術まつり2013 俳優賞を受賞(作品はグランプリを受賞)。本年5月~6月には渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』に出演。映像にも活動の幅を広げ、映画「花の名前」(利重剛監督)、クソ野郎と美しき世界episode2「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」(山内ケンジ監督)など。他に、NHKラジオドラマ「白狐魔記 天草の霧・元禄の雪」など。特技はものまねで、オノ・ヨーコから昭和の名優まで幅広い。
木ノ下歌舞伎には、『黒塚』のほか、『三人吉三』(2014,15)、『心中天の網島』(2015,17)、『義経千本桜-渡海屋・大物浦-』(2016)と多数出演。
ポスト・パフォーマンストーク
出演者:木ノ下裕一(監修・補綴・上演台本)、糸井幸之介(上演台本・演出・音楽)
主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市
企画制作:ロームシアター京都、木ノ下歌舞伎/一般社団法人樹来舎
製作:ロームシアター京都
共同製作:穂の国とよはし芸術劇場 PLAT、KAAT 神奈川芸術劇場
協賛:京都信用金庫、株式会社京都銀行、京都中央信用金庫、株式会社淡交社
助成:平成30年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
お問い合わせ
ロームシアター京都チケットカウンター TEL.075-746-3201
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チケット料金
全席指定一般3,500円、ユース(25歳以下)2,000円、高校生以下1,000円
※ユースチケット・高校生以下チケットをご購入の方は、公演当日、証明書のご提示が必要です
先行発売日
2018年10月13日(土)
※ロームシアター京都フレンズ会員(オンライン会員)、Club会員(京都コンサートホール・ロームシアター京都共通の会員制度)・京響友の会会員
一般発売日
2018年10月20日(土)
チケット取扱窓口
- ロームシアター京都オンラインチケット
- ロームシアター京都チケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-746-3201(10:00~17:00、年中無休 ※臨時休館日等により変更の場合あり)]
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- チケットぴあ
Pコード:489-860
- ローソンチケット TEL.0570-084-005
Lコード:51559
- e+(イープラス)
託児サービス
■対象年齢:生後3ヵ月~12歳まで
■料金:有料 1,000円(税込) /1公演/お子様1人あたり ※キャンセルの場合は必ずご連絡をお願い致します。 ※ご利用料金については、キャンセルの場合も発生致します事、予めご了承下さい。
■委託先:有限会社ノトス 公益社団法人全国保育サービス協会(ACSA)正会員
■保険:不測の事故に対応するために、有限会社ノトスが保険に加入しており、保険適用範囲で補償いたします。 ロームシアター京都は事故の責任は負わないことを申し添えます。
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