ピアノの音色が奏でる記憶と現在
人生と音楽が劇場で交わり、いまここだけの月光が響く
舞台にはさまざまな世代のピアノ演奏者たちが登場、彼の記憶を彩る曲が演奏される。音楽との出会い、20歳から続いた目の病とのつきあいなど、村川の質問に導かれ、中島自身によって語られる記憶の断片とそこから浮かび上がる人生。
そして、最後の一曲「月光」が奏でられる時、私たちが耳を澄まし、目を凝らした先に見えるものとはー。 初演:2018年ロームシアター京都×京都市文化会館5館連携事業 地域の課題を考えるプラットフォームCIRCULATION KYOTO ー 劇場編 にて製作、京都市西文化会館ウエスティにて上演しました。
開催日時・会場
公演・作品について
構成・演出:村川拓也
ドラマトゥルク:林 立騎
声の出演:中島昭夫
出演:荒俣麗菜 伊東沙希子 梶原香織 杉田彩智乃
舞台監督:浜村修司
照明:葭田野浩介(RYU)
音響:佐藤武紀
映像:城間典子
演出補佐:長澤慶太
プロデューサー:武田知也(bench)
制作:丸田鞠衣絵
プロフィール
アーティストコメント
『ムーンライト』という作品は、はじめに2018年に京都でつくって上演し、2020年には東京で上演しました。2022年5月に札幌での公演が決まったのですが、その公演の準備をしていた2021年11月に主人公の中島昭夫さんが亡くなってしまいました。77歳でした。中島さんが亡くなってしまったので、札幌公演は中止にするべきかなと思いました。でも、中島さんがまだどこかにいるような気がしてならなかったので、彼はいないけど上演することに決めました。そうして出来上がったのが、札幌公演での新しい『ムーンライト』でした。今回、この新しい作品を再び京都で上演することになりました。4年を経て、再び京都に帰ってくるような気持ちです。舞台作品は一回性の芸術だと言われますが、この作品のことを考えるとき、ひとつの作品が経験する長い時間の経過を強く感じることがあります。本番はそのつど一回きりだけど、その裏側にはとてもいろんなことがあって、関わる人々も同じように長い時間を過ごしています。もしこの作品を何度か観ていただいている観客の方がいらっしゃるとすれば、その方にも、この作品が経験した時間の経過について、気づいてもらえるかもしれません。
先ほど、新しい『ムーンライト』、と書きましたが、「新しい」ということについて考えてしまいます。「新しい」とはどういうことなのでしょうか。ここで言っている「新しい」は、誰も気づかなかったフレッシュな真新しさのことではないような感じがします。この作品は、常に流れていく時間の経過があって、そして今、目の前にこういう瞬間がありますよ、ということをいつも教えてくれるような気がします。それのことを私は、「新しい」と言っているのだと思います。
構成・演出 村川拓也
これまでの舞台評より(F/T20公演評)
できるとできない 村川拓也『ムーンライト』
文・佐々木敦
できるとできない、は二項対立ではない。『ムーンライト』を観るたびに、観客は、舞台の上に居るひとりの人間の、過去と現在、そして未来を、できるとできないが複雑かつ豊かに絡み合った、紛れもない一編の「劇」として、刻々と変化してゆく、変化してゆかざるを得ない、不可逆的な、だが全力で肯定されるべき真実のドラマとして、目の当たりにすることになるのだ。
村川拓也は、「演劇」という芸術の本質と固く結びついた卓抜な方法論を駆使しつつ、ささやかな生を、大いなるものとして提示する。そこには「演劇」への、そして「人間」への、温かく力強い信頼が感じられる。彼がこれからどんな作品を創っていくのであれ、そこだけは揺るぐことがないだろう。
https://www.festival-tokyo.jp/media/ft20/murakawa_review
「追憶」が浮き彫りにする新たな「現在」の生成──村川拓也『ムーンライト』
文・北小路 隆志
『ムーンライト』は、こうした「記憶のパラドックス」──現在が過ぎ去った後でそれが過去になる、といった前後関係(継起する二つの瞬間)で捉えることのできない、現在と過去の関係性──をまざまざと僕らに体感させるがゆえに、刺激的であり感動的であった。
https://www.festival-tokyo.jp/media/ft20/moonlight_2
新型コロナウイルス感染症の感染予防に関する対策、留意点
新型コロナウイルス感染症の感染予防に関して、ロームシアター京都における対策、留意点をまとめています。必ずご一読ください。
新型コロナウイルス感染症対策に伴うお知らせのページ
チラシ
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主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市、公益社団法人全国公立文化施設協会
文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)
お問い合わせ
ロームシアター京都 チケットカウンター TEL.075-746-3201
チケット購入・予約
チケット料金
全席指定一般3,500円、ユース(25歳以下)2,000円、18歳以下1,000円
村川拓也「Pamiliya(パミリヤ)」(12/23、24開催)とのセット券5,000円
※本公演の演出に合わせた客席となり、一部客席の配列が通常とは異なることをご了承ください。
※ユース、18歳以下チケットをご購入の方は、公演当日、年齢が確認できる証明書のご提示が必要です。
※村川拓也「Pamiliya(パミリヤ)」(12/23、24開催)とのセット券はロームシアター京都オンラインチケット、ロームシアター京都チケットカウンター、京都コンサートホールチケットカウンターのみ取扱。
※未就学児入場不可。12歳以下は保護者同伴のうえ、ご来場ください。
※託児サービスをご利用いただけます。(要事前予約)
先行発売日
2022年10月4日(火)
※フレンズ会員(オンライン会員)、Club 会員(京都コンサートホール・ロームシアター京都共通の会員制度)・京響友の会会員
一般発売日
2022年10月8日(土)
チケット取扱窓口
- ロームシアター京都オンラインチケット
- ロームシアター京都チケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-746-3201(10:00~17:00、年中無休 ※臨時休館日等により変更の場合あり)]
- 京都コンサートホールチケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-711-3231(10:00~17:00、第1・3月曜休 ※祝日の場合は翌日)]
- チケットぴあ
Pコード:515-383
託児サービス
下記の申込要領をご確認の上、Eメールかお電話にてご予約ください。
委託先 :㈱ウィズグループ京都オフィス(全国保育サービス協会会員)
開催日時:2023年1月12日(木) 18:30~終演15分後まで。
申込締切:2023年1月5日(木) ※電話受付は18:00まで
託児人数:託児スペースの関係上、お預かりできる人数に限りがあります。
定員になり次第、受付を終了させていただきますので、予めご了承ください。
対象年齢:3か月~就学前まで
料金:有料 1,000円(税込) /1公演/お子様1人あたり
※公演当日、託児会場にてお支払いください。
※キャンセルの場合は必ずご連絡をお願い致します。
※実施日1週間前を過ぎてのキャンセルの場合、ご利用料金が発生致しますので予めご了承下さい。
◆Eメール⇒メールアドレス:kyoto-office☆with-g.com(☆を@に変えてお送りください)
件名 ⇒1/12 ロームシアター京都 託児室希望
本文 ⇒保護者様氏名(ふりがな)
緊急連絡先(携帯電話など)
お子さまのお名前(ふりがな)
性別・年齢(生年月日)
その他、アレルギーや健康状態など託児上の注意点
※お申込が完了しましたらメールにてご連絡差し上げます。数日お時間を頂戴する可能性もございますのでご了承ください。申込締切日までに返信メールが届かない場合は、お手数をお掛けしますが、お電話にてご連絡ください。
(お電話でのお問い合わせ:下記「◆お電話」に記載の番号にお願い致します)
◆お電話⇒0120-470-077(フリーダイヤル)または075-343-6787
上記と同内容をお尋ねします。
※電話受付時間:平日・土曜日 9:00~18:00
※集団保育でお過ごしになる際のお子様のご様子で気になる点など、特に「アレルギーや医師からの診断事項等留意点、集団保育でお過ごしになる際のお子様のご様子で気になる点」については、託児を行う上で重要となりますので、必ず事前にお知らせください。