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自主事業

終了

笠井叡迷宮ダンス公演『高丘親王航海記』

2019年1月11日(金)~ 1月12日(土)

舞踊サウスホール
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2019年01月11日更新|当日券情報を更新しました。詳細はこちら
  • 笠井叡迷宮ダンス公演『高丘親王航海記』

    © 細江英公/©HARU/©Daisuke Miura

笠井叡が盟友・澁澤龍彦の遺作『高丘親王航海記』をダンス作品化!
美術に榎本了壱、出演者に黒田育世(BATIK)、近藤良平(コンドルズ)等を迎え、原作の登場人物の内面だけではく、現代に生きる人間の生々しい現実や人間の本質を浮かび上がらせる。

この冬、ロームシアター京都では初となる、舞踏家・笠井叡の新作ダンス作品「高丘親王航海記」を上演します。澁澤龍彦の遺作「高丘親王航海記」は平城天皇の皇子・高丘親王の天竺への旅を描いた幻想文学の傑作といわれており、今回、笠井叡は21名ものダンサー、オイリュトミストからなる大スペクタクル作品として演出。また、黒田育世、近藤良平、寺田みさこなど、人気・実力ともにコンテンポラリーダンスを代表するダンサーを迎えるほか、意匠・舞台美術・衣裳に榎本了壱、舞台上の造形物に現代美術家の椿昇など、京都・関西にもゆかりのあるあらゆる才能を結集し、澁澤龍彦の世界を現代によみがえらせます。ここ、京都での世界初演に、どうぞご期待ください。

開催日時・会場

2019年1月11日(金)~ 1月12日(土)

1月11日(金) 19:00開演(18:30 開場)
1月12日(土) 15:00開演(14:30 開場)
※各回、終演後に会場内にてポスト・パフォーマンストークを行います。

会場:サウスホール

公演・作品について

出演・スタッフ

原作:澁澤龍彦
演出・振付・台本:笠井叡
意匠・舞台美術・映像・衣裳:榎本了壱

出演

笠井叡・・・高丘親王
黒田育世・・・ 藤原薬子
近藤良平・・・安展/狂王世隆
笠井瑞丈・・・円覚/航海天文士カマル
上村なおか・・・陳家蘭
岡本優・・・秋丸
篠原くらら・・・パタリヤ・パタタ姫

寺田みさこ・・・春丸/迦陵頻伽

〔BATIK〕
伊佐千明・・・犬頭の男/陳家蘭/蜜人
大江麻美子・・・儒良/獏/陳家蘭/蜜人
大熊聡美・・・オオアリクイ/陳家蘭/蜜人
熊谷理沙・・・獏/陳家蘭/蜜人
政岡由衣子・・・猿人/陳家蘭/蜜人
矢嶋久美子・・・犬頭の男/陳家蘭/蜜人

〔天使館オイリュトミスト〕
浅見裕子、野口泉、原仁美、三上周子、宮原三千世、山口奈緒子 蜜人/自然霊

 

スタッフ

舞台監督:大鹿展明
照明デザイン:足立恒
照明オペレート:森島都絵 (インプレッション)
音響:山田恭子
ベンガル虎造形:[監修]椿昇/[製作指導]岡田啓伸/[製作]京都造形芸術大学プロジェクトセンター
衣裳:[製作]富永美夏/[製作助手]鈴木麻美
映像編集:坂口真理子 (株式会社アタマトテ・インターナショナル)
宣伝美術:榎本了壱 坂口真理子 (株式会社アタマトテ・インターナショナル)
制作:高樹光一郎 井尻有美 杉田亜祐美 (一般社団法人ハイウッド)

プロデューサー:笠井久子(一般社団法人天使館)

『高丘親王航海記』上演に寄せて(文:榎本了壱/意匠・舞台美術・映像・衣裳) 

九世紀半ば、平城帝の第三皇子高丘親王は広州から船で天竺へ向かった。ときに六十七歳。『高丘親王航海記』は東南アジアの海陸を経巡る幻想冒険譚に仕立てた澁澤龍彦の絶筆である。この物語は親王の最期と、自らの咽頭の病を重ねた結末となっている。笠井叡は初期公演から渡独までの間、澁澤氏と濃密な交流があった。澁澤氏はマルキ・ド・サド著作の翻訳に始まり、西欧の思想、文学、美学、博物学を広く紹介し、後半は日本回帰の道をとった。その頂点が『高丘親王航海記』だろう。親王は幼年期、父帝の愛妾であった藤原薬子から天竺の存在を知り、「薬子の変」(八一〇年)ののち空海の門に入った。この著作は「儒艮」「蘭房」「獏園」「蜜人」「鏡湖」「真珠」「頻伽」の七章で構成されている。高丘親王、藤原薬子をはじめ、従者安展、円覚、秋丸、春丸(芸妓)、パタリヤ・パタタ姫、狂王世隆、航海天文士カマル。他に、獏、オオアリクイ、白猿、鳥女陳家蘭、犬頭男、迦陵頻伽など奇想の動物たちも多く登場する。まさに澁澤龍彦博覧強記の幻想譚へと深化していく。演劇や音楽、絵画、様々な分野に翻案されてきた『高丘親王航海記』を、いよいよ笠井叡が迷宮ダンスという一大スペクタクルに再生する。

あらすじ

天竺に憧れを抱く高丘親王は、従者として安展、円覚、秋丸を連れ、唐の広州から出航。旅をする中で親王が体験する7つの夢物語。父 平城帝の寵姫 藤原薬子との幼少期の思い出とともに展開していく。
儒艮:儒艮、大蟻喰いとの出会い。儒艮は原作者 澁澤龍彦の魂の一面を、大蟻喰いは博物学者的な側面を表す。
蘭房:上半身が女性、下半身が鳥である陳家蘭を訪ねる。最もファンタジーに溢れるシーンである。
獏園:鬱病のパタタ姫の話。夢を食べる獏の肉が病に良いとのことで、親王は獏に自分の夢を食べさせる。
蜜人:蜜だけを食べるとできあがる蜜人を探しに親王が砂漠まで行く。
鏡湖:親王は初めて空を飛ぶ舞姫 迦陵頻伽に出会う。
真珠:湖に顔を映しても自分の顔が見えなくなったことにより親王は死期を悟る。親王は真珠を飲み込みそれが衰弱
の原因となるが、執筆する澁澤にも下咽頭ガンがみつかっていた。
頻伽:自力で天竺へ行くことができないと悟った親王は、虎に食われ運ばれることで天竺入りすることを勧められる。親王は一人で夜 竹林に座り、虎に食われて死ぬ。

出演者コメント

■笠井叡(演出/振付/台本・高丘親王)
高丘親王は貞観七年(865年)、広州から船で天竺に向かった。時に67歳。さまざまな国、海をへめぐって、羅越国で虎の大群に出会い、薨去(こうきょ)したといわれる・・・この精神の冒険で、舞台と客席にひとつの橋を架けます! 

■黒田育世(藤原薬子)
ダンス作品でありながら、高丘親王航海記という、ストーリーがある作品で、鮮やかなダンスシーンがたくさん散りばめられているだけでなく、衣装や美術がダイナミックに舞台を彩っていることもみどころの一つです。
ロームシアター京都に伺うのは初めてです。昨今、東京でも京都でも劇場が少なくなっているなかで、とても貴重な劇場だと思います。スケールの大きな作品の一部として踊らせていただけることが大変うれしく、京都公演をみなさんにご覧いただきたいです。ぜひ、お越しください。

■近藤良平(安展/狂王世隆)
壮大スペクタクル!感度最高!天然フルカラー!そんな言葉たちが沸々と湧いて出てくる、そんな予感で埋め尽くされた舞台であります。こんな滅多に遭遇できない摩訶不思議な空間にいられることは、快挙でしかない。
心して旅にでます。      

■寺田みさこ(春丸/迦陵頻伽)
「自由人」…笠井叡さんの踊りを見ていていつも感じることです。踊ることは自由を獲得するための戦いなのかもしれない、と思うことがよくありますが、笠井さんの戦いぶりは非常におおらかで、その様がなんとも心地の良い解放感、幸福感を私にもたらしてくれるのです。

■笠井瑞丈(円覚/航海天文士カマル)
長い旅に出る
戻る事のない

出会う人
別れる人

変わる空気
変わる時間

高丘親王航海記
星の数を数える

■岡本優(秋丸)
役割があるダンス。難しくもあり、喜びでもあります。過去と現在を錯綜する、まさに”迷宮”的な体験をするのではないでしょうか。稽古では見た事のない世界が広がり、日々驚きの連続。素晴らしい皆様と踊らせていただける事を噛み締めながら「秋丸」を全うしたいです。

笠井叡

©笠井禮示

笠井叡Akira Kasai

舞踏家
1943 年生まれ。1960 年代に大野一雄、土方巽に出会い、舞踏家として活動を始める。1971年に天使館を設立、多くの舞踏家を育成する。1979 年から 1985 年までドイツ留学し、ルドルフ・シュタイナーの人智学、オイリュトミーを研究。帰国後、1994 年に『セラフィータ』で舞台に復帰。2001 年初演『花粉革命』は代表作として世界各都市で上演を果たす。ソロ作品のほか、ジャンルを超えたアーティストとのコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。

榎本了壱

榎本了壱Ryoichi Enomoto

武蔵野美術大学卒。日本ダンスフォーラム会員。16歳から長兄花柳伊千兵衛の舞踊台本を書く。1969年(22歳)モアティエモアティエ舞踊会に「蛞蝓姫物語」の台本を書く。以降様々な舞踊作品の台本・演出・美術を手掛ける。1980年より『日本グラフィック展』『オブジェTOKYO展』『URBANART』を1999年までプロデュース。2016年ギンザ・グラフィックギャラリーで「榎本了壱コーカイ記」展開催。著書『榎本了壱のアイディアノート・脳業手技』『東京モンスターランド』他。

澁澤龍彦

澁澤龍彦Tatsuhiko Sibusawa

作家、翻訳家、批評家

1828〜1987年 東京生まれ 本名 龍雄
東京大学文学部仏文学科卒業。マルキ・ド・サドやジャン・コクトーの著作を翻訳し紹介するなど日本の文化に影響を与えた。美術評論やエッセイ、後年には幻想的な小説など幅広いジャンルで活躍し多くの読者を得る。交友関係も広く、三島由紀夫、土方巽、唐十郎など多分野の芸術家たちと交流があった。『高丘親王航海記』は澁澤の最後の作品であり、この作品で没後88年に読売文学賞を受賞。

ポスト・パフォーマンス・トーク

各回、終演後に会場内にて行います。

11日(金)出演:笠井叡、近藤良平 / 12日(土)出演:笠井叡、榎本了壱、黒田育世、寺田みさこ

公演チラシ

PDFはこちら(4MB)

製作:一般社団法人天使館
共同製作:ロームシアター京都
主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂機能強化推進事業)/独立行政法人日本芸術文化振興会、公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団
協力:STUDIO ARCHITANZ

特設サイト

お問い合わせ

ロームシアター京都チケットカウンター TEL.075-746-3201

チケット購入・予約

チケット料金

全席指定
一般 4,000 円
ユース(25 歳以下)3,000 円
※未就学児入場不可、託児サービス有(有料/要事前予約/定員有/詳細はロームシアター京都までお問合せ)
※ユースチケットをご購入の方は、公演当日、証明書のご提示が必要です
※12日(土)15:00公演のみ、託児サービスあり。(要事前申込/有料/定員有)

先行発売日

2018年10月6日(土)

一般発売日

2018年10月13日(土)

チケット取扱窓口

  • ロームシアター京都オンラインチケット
  • ロームシアター京都チケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-746-3201(10:00~17:00、年中無休 ※臨時休館日等により変更の場合あり)]
  • 京都コンサートホールチケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-711-3231(10:00~17:00、第1・3月曜休 ※祝日の場合は翌日)]
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    [Lコード 55320]

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■対象年齢:生後3ヵ月~12歳まで
■料金:有料 1,000円(税込) /1公演/お子様1人あたり ※キャンセルの場合は必ずご連絡をお願い致します。 ※ご利用料金については、キャンセルの場合も発生致します事、予めご了承下さい。
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■保険:不測の事故に対応するために、有限会社ノトスが保険に加入しており、保険適用範囲で補償いたします。ロームシアター京都は事故の責任は負わないことを申し添えます。
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