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募集終了 募集期間:2020年3月24日〜2020年4月30日

2020年度 ロームシアター京都 リサーチプログラム リサーチャー募集

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2020年度 ロームシアター京都 リサーチプログラム リサーチャー募集

ロームシアター京都では、10年、20年、さらなる未来を見据えた公立劇場ならではの自主事業プログラムを検討し、ここ京都にて長い時間をかけて「劇場文化」を育んでいきたいと考えています。そのためには、舞台芸術を含めた同時代の社会状況およびその歴史的背景を踏まえた検証、実践が必要であり、そこには研究・批評等を専門とする人材の参画が必要不可欠であると考えます。
ついては、プログラム策定のためのリサーチ、舞台芸術に関わる研究・批評分野と実践の場をつなげる若手人材の育成を目的に、リサーチプログラムを実施します。ロームシアター京都という場や劇場プログラムを活用したリサーチを通じて、自らの興味関心、専門性を発展させたい意欲ある方からのご応募をお待ちしております。

<募集概要>

■内容
選択したテーマに沿って、メンターおよび劇場職員、事業に関わる関係者とのミーティング、リサーチ、ディスカッション等を通じて、調査研究を行います。調査研究の成果は、劇場発行の機関誌、最終的な報告書で発表、公開されます。

■募集人数
若干名

■対象(応募資格)
下記すべてに当てはまる方を対象とします。
・劇場(公立/民間問わず)のあり方、文化政策に関心がある方
・舞台芸術に関わる研究、批評、ドラマトゥルクに関心があり、実践の場とつなげる取組を行いたい方
・自身の専門分野で論文執筆経験のある方(舞台芸術関係に限りません)
・概ね40歳くらいまでの方

■リサーチテーマ
テーマA:現代における伝統芸能
伝統芸能の歴史、成立の背景および芸術的特徴を紐解きながら、現代社会との接続の可能性を検証します。伝統芸能の継承と創造を目指すシリーズ「舞台芸術としての伝統芸能」との連動を図ります。
 
テーマB:子どもと舞台芸術
劇場文化を育んでいく上で、幅広い層の観客とつながることは不可欠です。ロームシアター京都では「プレイ!シアター」や「劇場の学校プロジェクト」を通して、若い観客との関わりを作ろうとしています。子どもを取巻く現代社会の状況や課題を明らかにし、それらと劇場や舞台芸術との関係、果たす役割を探ります。
 
テーマC:舞台芸術のアーカイヴ
ロームシアター京都が取り組む「レパートリーの創造」では、創ることと並行して、いかに残すかということにも注力しています。舞台芸術作品の上演内容や制作過程などを次代にどう残し活用していくのか、アーカイヴの手法について、実践を交えながら考えます。

テーマA~C以外で、ロームシアター京都の運営や事業との関わりのなかでリサーチを行いたい方は、ご自身でテーマを設定してご応募することも可能です。

◆過去のリサーチ例
【現代における伝統芸能】※2018年度までの テーマ名は「伝統芸能と現代演劇」
・古典芸能を巡るリサーチのアーカイブ 〜問題提起、フィードバック、視察、ヒアリング、モデル化の過程〜(林立騎)
・都市の空地としての劇場―脱「上演中心主義」のドラマトゥルギー(林立騎)
・観客の体験とヴィジョン―「シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能Vol.2『鷹姫』」をめぐって(中谷森)

【子どもと舞台芸術】
・公共劇場に人々は何を求めているのか~鑑賞に留まらない地域に開かれた場として~(清水久莉子)
・自由な表現の場を守るための新しいアプローチとしてのチルドレンズ・チョイス・アワード(浜上真琴)
・チルドレンズ・チョイス・アワードを通じた子どもの変容に関する実証的研究(大野はな恵)
・子どもと共につくる劇場のかたち―「子どもの参画」はいかにして展開されうるか(大野はな恵)
・こどもと共に作り変わっていくダンスワークショップの現場~ファシリテーターとして実践プロセスを通して考えるワークショップのあり方~(根津青葉)
・演劇教育は(いかにして)可能か?(渡辺健一郎)

【舞台芸術のアーカイヴ】
・観客の記憶とアーカイヴ──未来に向かって、いま語ること(中谷森)
・舞台芸術のアーカイヴ 日本現代演劇アーカイヴの素地―クリエイションとアーカイヴの融合領域をめぐって(新里直之)
・創作プロセスのアーカイヴ:ダムタイプ『2020』における協働をめぐって(松尾加奈)

「ロームシアター京都 リサーチプログラム 紀要―2017年度報告書」はこちら
「ロームシアター京都 リサーチプログラム 紀要―2018年度報告書」はこちら

■実施内容
①2020年度ロームシアター京都自主事業への参画(テーマによって現場調査が必要な場合)
*事業の詳細については、こちらを参照ください。
②研究テーマに関する報告書の提出(中間報告12月、最終報告3月)および報告会の実施
③劇場機関誌「アセンブリ―」でのリサーチテーマに関わる文章執筆(文字数未定)
④メンターや劇場スタッフとのミーティングおよびディスカッション(隔月1回程度)
⑤ゲスト講師によるレクチャー(適宜実施)

■メンター
吉岡 洋(京都大学こころの未来研究センター特定教授)
京都大学文学部・同大学院修了(美学芸術学)。甲南大学、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)を経て、現在京都大学こころの未来研究センター特定教授。著書に『情報と生命』(新曜社、1993年)、『〈思想〉の現在形』(講談社、1997年)など。批評誌『Diatxt.』(ダイアテキスト)1~8号の編集、「京都ビエンナーレ2003」のディレクターをつとめた他、「SKIN-DIVE」展(1999)、「京都ビエンナーレ2003」、「大垣ビエンナーレ2006」などの展覧会を企画。映像インスタレーション作品「BEACON」プロジェクトチームメンバー。文化庁世界メディア芸術コンベンション(ICOMAG)座長(2011-2013)。『ヨロボン』(2008)『有毒女子通信』(2009-)『パラ人』(2014-2015)など地域性・自主性の強い出版活動の企画・編集も行ってきた。

若林朋子(立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授、プロジェクト・コーディネーター)
デザイン会社勤務を経て、英国ウォーリック大学院文化政策・経営学修士課程修了。1999~2013年(公社)企業メセナ協議会勤務。プログラム・オフィサーとして企業が行う文化活動の推進と芸術支援の環境整備に従事。2013年よりフリーランスとなり、各種事業や企画立案のコーディネート、執筆、編集、調査研究、評価、自治体の文化政策やNPOの運営支援等に取り組む。NPO法人理事(芸術家と子どもたち、JCDN、芸術公社)、監事(アートプラットフォーム、ON-PAM、音まち計画、アーツエンブレイス、TPAM)、アートによる復興支援ARTS for HOPE運営委員。2016年より立教大学大学院教員。社会デザインの領域で文化、アートの可能性を探る日々。

■期間
2020年6月中旬~2021年3月31日(水) 
※最大2年までリサーチャーを継続する場合があります

■予定スケジュール
第1回ミーティング:6月
第2回ミーティング:8月
第3回ミーティング:10月
第4回ミーティング(中間報告会):12月
第5回ミーティング:2021年1月
第6回ミーティング:2021年2月
最終報告書の提出:3月初旬
最終報告会:3月中旬
最終報告書の再提出(必要な場合):3月末日
※ゲスト講師によるレクチャーは別途開催予定

■調査研究補助費
18万円(税込)
※上記には、「5. ①~⑤」の活動に必要な交通費、宿泊費を含みます。
但し、調査研究に関わるその他の活動で、ロームシアター京都が必要と認めた諸経費は別途支給する場合があります。
※ミーティングへの欠席回数が多い場合は、減額、もしくは参加を取り消す場合があります。

■応募方法
メールにて受付けます。
リサーチプログラム応募フォーム(Word)をダウンロードし、必要事項をご記入ください。
件名を「リサーチプログラム応募」とし、<research@rohmtheatrekyoto.jp>まで送付ください。

■応募締め切り
2020年4月30日(木)17時(必着)

■選考スケジュール
書類選考結果通知:5月15日(金)までに応募者全員へメールにて連絡します
面接実施予定日:5月23日(土)・24日(日)

お問い合わせ

ロームシアター京都 TEL.075-771-6051(担当:齋藤、長野)