自分の声を通して、内在する他者と出会う
エルジヤスは、トルコで分子生物学と遺伝子学を、ヨーロッパでコンテンポラリーダンスを学んだ異色の経歴を持つ振付家・パフォーマー。本作は2014年に京都で滞在制作をした際のリサーチが元になっており、7年の時を経て待望の日本初演を迎える(着想を日本のひとりカラオケから得たという!)。観客は、劇場内に設置されたブースをひとりでめぐりながら、提示されるテキストを読み上げ、その「声」を外部情報として聴く体験をする。それは、観客自身がパフォーマーになると同時に、観客となる演劇体験でもある。ある人は、自己に内在する「他者」を初めて認識するかもしれないし、また、自分の声を無遠慮な「他者の声」のように感じるかもしれない。コロナ禍で会えない状況が続く今、声がコミュニケーションで果たす役割はとても大きい。体験者にさまざまな気づきを与えてくれることだろう。
開催日時・会場
公演・作品について
プロフィール
Photo by Bea Borgers
ベギュム・エルジヤスBegüm Erciyas
トルコ、アンカラ生まれ。アンカラで分子生物学と遺伝子学を学びながら、様々なダンスプロジェクトに関わるようになり、パフォーミング・アーツのリサーチ・プロジェクトグループ「laboratuar」に加わる。その後、オーストリアのザルツブルグ・エクスペリメンタル・アカデミー・オブ・ダンスで学んだ。2007-2008年にはAkademie Schloss Solitude、2009年にはK3- Zentrum für Choreographie Hamburg、2014年には京都のゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川でアーティスト・イン・レジデンスとして招聘された。主な作品に、『Voicing Pieces』(2016)、『Pillow Talk』(2019)、 『Letters from Attica』(2020) がある。2022–2027年には、アントワープの DE SINGELにクリエイター・イン・レジデンスとして招聘される。
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