集団は熱狂し、衝突し
未来を問う共同戦線へ躍り出る
舞台は大理石の採石場。その一角をくり抜いた白い部屋でいまや最高潮を迎えようとしているレイブパーティーの場面で本作は幕を開ける。享楽的な時間が終わると、若者たちが抱える鬱屈は暴力となって噴き出し、カップルたちは自暴自棄のように互いを傷つけあってしまう。荒廃のさなかに立ち尽くす彼らは、連帯と抵抗の身ぶりを少しずつ獲得していく――。
マルセイユ国立バレエ団の11 カ国19 人のダンサーたちからほとばしる圧倒的なエネルギーと、彼らと全編にわたって並走するローンの音楽が分かちがたく融合する。その先に(ラ) オルドが示す希望の姿とは。
開催日時・会場
2024年10月5日(土)~ 10月6日(日)
10月5日(土)18:00開演☆
10月6日(日)18:00開演★
☆5日は託児サービスあり
★6日はポスト・パフォーマンス・トークあり
会場:サウスホール
上演時間:70分
公演・作品について
プロフィール
©Frédéric Stuci
(ラ)オルド(LA)HORDE
(ラ)オルドはマリーヌ・ブルッティ、ジョナタン・デュブルワー、アルチュール・アレルの3名によって2013年に結成されたアーティスト・コレクティブ。3人は舞台芸術や現代アートの分野を中心に、さまざまな芸術分野のコードに疑問を投げかけている。オンライン上で展開されるダンスと身体の新たな循環と表象のダイナミクスを探求した結果、彼らは「ポストインターネットダンス」というコンセプトに取り組むようになった。2019年よりマルセイユ国立バレエ団の芸術監督を務め、動きの中の身体にフォーカスした振付作品、映画、ビデオインスタレーション、パフォーマンスを創作している。(ラ)オルドはダンスの政治的要素を問いただし、レイブから伝統的なダンス、ジャンプスタイルまで、多様な民衆蜂起の振付形式をマッピングする。フォーマットを多様化することで、(ラ)オルドはこの新しい領域が提供するほぼ無限の偶然性に疑問を投げかけ、彼らが協働するコミュニティの反乱に対して、ヒエラルキーに反するヘテラルキーな方法で多様な視点を提案する。
©Cha Gonzalez
ローンRone
1980 年生まれ。パリを拠点に活動するエルワン・カステックス(別名:Rone)は、フランスの電子音楽プロデューサー/アーティスト。2007 年に活動を開始し、以来電子音楽の境界を踏み越える表現を追求してきた。さまざまな分野におけるフランス国内外の現代アーティストと数多くのコラボレーションを行っており、その中には、作家のアラン・ダマジオ、コレクティブの(ラ) オルドの監督下でのマルセイユ国立バレエ団、映画監督のジャック・オーディアール、フレデリック・ファルッチ、スパイク・ジョーンズなどがある。これまでにリリースされた 6 つのスタジオアルバムはどれも多才であり、それによってローンは電子音楽シーンにおけるキーパーソンとなったほか、長編映画のサウンドトラックでセザール賞最優秀作曲賞、カンヌ・サウンドトラック賞最優秀映画音楽賞、Prix des Indés で最優秀ライブショー賞などの重要な賞を数多く受賞している。
©Maria Baranova
マルセイユ国立バレエ団Ballet national de Marseille
振付家のローラン・プティは、1972 年に市長ガストン・デフェールによる招聘を受けてマルセイユバレエ団を創設した。これはマルセイユにおける公立オペラ劇場の再活性化を目指したものだった。プティは、ファッションデザイナーのイヴ・サンローラン、ダンサーのミハイル・バリシニコフ、画家のキース・ヘリングやデイヴィッド・ホックニーなどのアーティストとコラボレーションを行い、そのキャリアを通してクラシックバレエとコンテンポラリーダンスの枠組みを揺さぶり続けた。1981 年にマルセイユ国立バレエ団となり、その後1984 年にバレエ団は国立振付センターとなった。歴代の芸術監督は順に、マリ=クロード・ピエトラガラ(1998-2004)、フレデリック・フラマン(2004-2014)、エミオ・グレコとピーター・C・ショルテン(2015-2019)である。2019 年9 月からは、コレクティブの (ラ) オルドが芸術監督を務める。マルセイユ国立バレエ団は現在、16 カ国から集まった23 人のダンサーで構成されている。
-
主催|京都国際舞台芸術祭実行委員会[京都市、ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、京都芸術大学 舞台芸術研究センター、THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)]、一般社団法人KYOTO EXPERIMENT
-
ダンスプログラム共同主催|ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル
*本公演は京都と埼玉で開催する「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバル」(10月4日-11月16日)の一環として、KYOTO EXPERIMENTとダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルが開催します。
お問い合わせ
KYOTO EXPERIMENT 事務局 TEL:075-213-5839
チケット購入・予約
チケット料金
指定席一般:5,500円、ユース(25歳以下)・学生:3,000円、高校生以下:1,000円、ペア:10,500円
※12歳以上推奨。刺激の強い描写が一部含まれます。
*セット券あり。
『ルーム・ウィズ・ア・ヴュー』+2演目券 11,000円
(KYOTO EXPERIMENTチケットセンターでのみ取扱い/前売のみ/本人のみ有効)
(ラ)オルド × ローン with マルセイユ国立バレエ団『ルーム・ウィズ・ア・ヴュー』と、それ以外のKYOTO EXPERIMENT「Shows」の12演目の中からお好みの2演目とを組み合わせてご観劇いただけます。
一般発売日
2024年7月13日(土)
10:00~
*KYOTO EXPERIMENT 2024の全演目は8月9日(金)10:00から販売します。
(KYOTO EXPERIMENT チケットセンターでは12:00から販売。)
チケット取扱窓口
- ロームシアター京都オンラインチケット
- ロームシアター京都チケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-746-3201(10:00~17:00、年中無休 ※臨時休館日等により変更の場合あり)]
- 京都コンサートホールチケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-711-3231(10:00~17:00、第1・3月曜休 ※祝日の場合は翌日)]
- チケットぴあ
年中無休、24時間受付。
-
【セット券に関する注意書き】 ※KYOTO EXPERIMENTチケットセンターでのみ取扱い
KYOTO EXPERIMENTでは、有料演目の中からお好みの3 演目を選び、全て同時に購入することでお得に観劇できるセット券をご用意しています。
セット券は、8月9日(金)の一般発売日より販売いたします。
なお、先行販売で購入済みのチケットを後からセット券にすることはできませんので、ご留意ください。
観劇サポート
◎車椅子でお越しのお客様 車椅子でお越しのお客様は、各料金の500円引き(介助者1名無料)となります。
お席の場所をこちらで指定する場合がございます。詳細はKYOTO EXPERIMENTチケットセンターまでお問い合わせください。
託児サービス
■託児サービス
小さなお子さまをお連れの方も安心してゆっくりと舞台をお楽しみいただけるよう、託児サービスを実施いたします。
料金:1,500円(1公演につき/お子さま1名あたり)
*要事前申込。定員あり。
*お申し込みは公演7日前まで。
*0歳2ヵ月の乳児からお預かり可能。
詳細はこちら。
https://kyoto-ex.jp/news/childcare2024/
【問い合わせ先】 KYOTO EXPERIMENT 事務局 TEL:075-213-5839