1972 年の沖縄本土復帰に向き合う劇団の姿を通じ、意見の異なる者たちの「対話」の重要性を描き高く評価された作品
1972年の沖縄本土復帰を題材にした作品と向き合う現代の劇団の稽古風景を舞台に描かれる本作(2015年初演)は、復帰当時と現在を行き来する二重構造の物語を通し、過去と現在の沖縄に暮らす人々の多様で複雑な立場や心情を浮き彫りにしていきます。
それぞれの立場から、沖縄に対する想い、日本への想い、そして戦争、恒久平和への想い、いろいろな想いが交差する…。1972年、沖縄人は何を想い、何を願ったのか。現実社会では対話が困難な人々や意見を一つの舞台に乗せることにより、異なる意見の他者を理解し、「対立」でなく「対話」することの重要性を示す作品です。
開催日時・会場
2023年5月20日(土)~ 5月21日(日)
5月20日(土)14:00開演/ 19:00開演☆
21日(日)14:00開演★
★託児あり。下欄「託児サービス」をご確認ください。
☆アフタートークあり
※ヒアリングループ席、車いすのサポートあり。詳細は下欄「観劇サポート」をご覧ください。
会場:ノースホール
上演時間:約90分
公演・作品について
出演・スタッフ
作:安和学治、国吉誠一郎
演出:当山彰一
出演:仲嶺雄作、國仲正也(鳩ス)、犬養憲子(芝居屋いぬかい)、島袋寛之(TEAM SPOT JUMBLE)、当山彰一(劇艶おとな団)、宇座仁一(宮城元流能史之会)、上門みき、伊禮門綾(劇団綾船)、与那嶺圭一(TEAM SPOT JUMBLE)
舞台監督:當山恵一(舞創造)
照明:稲嶺隆(沖縄舞台)
音響:安和学治
制作:島袋景子、土屋わかこ、新垣七奈
あらすじ
1972年沖縄の本土復帰を目前に、有識者から主婦、戦争を体験した老婆、沖縄へ移住した本土人などがひとつの部屋に集められた。
「でも貴方、日本がもし万が一、攻めこまれた場合、戦争はしませんって言っていられると思いますか?」
「本土化するってのはどういうことなんだ!」
「私も胸を張って基地はいらないと言いたいです。」
「のんびりすることが美徳なら、基地も受け入れてのんびりやったらどうですか?」
語られるそれぞれの沖縄に対する想い、日本への想い、そして戦争、恒久平和への想い、いろいろな想いが交差して、渦の中に引きずり込まれていく。
アーティストコメント
この作品で沖縄人だけではなく、全ての日本人に問いかけたつもりです。
今の日本に暮らす人々に足りないこと、気付くべきこと。平和で安全に暮らしている毎日が、沖縄だけではなく、何処かの場所や人や環境が犠牲になっていること、別にそれらすべてを改善して正しい道をなんて思っちゃいません、でもそれを知って、その犠牲や献身の上に成り立っていることをちょっとだけ考えたっていいじゃないですか。
安和学治/劇作家
プロフィール
劇艶おとな団Gekisyokuotonadan
2011年、大人バンド結成ブームに刺激された演奏ができない大人達が集まり、ならば体と声を使って自分を表現しよう!と結成。主宰の当山彰一、安和朝彦、安和学治の3名で団員を集め「劇艶おとな団」を立ち上げ、同年6月にオリジナル脚本によるうちなー現代演劇「うちかび」を上演。カフェオーナー、不動産社長、カメラマン、県庁職員、会社員、郵便局員、俳優と、いろんな職種のメンバーから成る。「大人が夢を見、実現できなくちゃ、子どもと夢を語れない」と大人が本気になるとこんなに素敵な事が出来る。2015年には制作会社として「一般社団法人おきなわ芸術文化の箱」を設立。2017年那覇市銘苅に小劇場スペース「銘苅ベース」を開設し、演劇を通したさまざまな活動を県内各地で行っている。沖縄を舞台にした全作品オリジナル脚本で、随所にうちなーぐちを取り入れた、うちなー現代芝居。子どもからお年寄りまで親子三世代で観て楽しめる作品が特徴。「9人の迷える沖縄人」は同劇団の代表作。今回は、他劇団や伝統芸能、沖縄芝居で活躍する役者を客演に迎え、沖縄の芸術文化の多様性も発信する。
アフタートーク情報
5月20日 19時の回 上演終了後
「アフターゆんたく会」
進行:土屋わかこ(なはーと)/枡谷雄一郎(ロームシアター京都)
参加者:当山彰一(演出)・安和学治(作)・小倉由佳子(ロームシアター京都)+9人の迷える沖縄人キャスト
「ゆんたく」とは沖縄の言葉で「おしゃべり」のことです。
せっかく京都に行くので、直接感想を聞いたり、お話がしたい!ということで、
上演後、出演者も客席にお邪魔し、ゆんたく会に参加します。
作品のこと、沖縄のこと、京都のことetc…観客の皆さんも一緒にゆんたくしましょう!
※5月20日14時の回、21日14時の回をご覧になる方も「アフターゆんたく会」への参加が可能です。当日受付にて、その旨、お声がけください。
新型コロナウイルス感染症の感染予防に関する対策、留意点
新型コロナウイルス感染症の感染予防に関して、ロームシアター京都における対策、留意点をまとめています。必ずご一読ください。新型コロナウイルス感染症対策に伴うお知らせのページ
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主催:一般社団法人おきなわ芸術文化の箱
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共催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
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協力:一般社団法人全国小劇場ネットワーク、那覇文化芸術劇場なはーと
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助成:芸術文化振興基金助成事業
お問い合わせ
おきなわ芸術文化の箱 TEL.070-4393-6225
チケット購入・予約
チケット料金
全席自由一般 3,500円、25歳以下 2,000 円、18歳以下 1,000円
※当日券は一般のみ500円増
※25歳以下、18歳以下チケットご購入者は、公演当日、受付にて年齢が確認出来る証明書をご提示ください
※未就学児童の入場不可
先行発売日
2023年3月13日(月)
一般発売日
2023年3月20日(月)
10:00~
チケット取扱窓口
- ロームシアター京都オンラインチケット
- ロームシアター京都チケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-746-3201(10:00~17:00、年中無休 ※臨時休館日等により変更の場合あり)]
- 京都コンサートホールチケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-711-3231(10:00~17:00、第1・3月曜休 ※祝日の場合は翌日)]
- e+(イープラス)
観劇サポート
ロームシアター京都では、お客様の観劇に際して、以下のご用意をしております。ぜひ、ご活用ください。同伴の介助者がいらっしゃる場合はご相談下さい。
■きこえない・きこえづらいお客様へ
ヒアリングループ席。磁気コイル付補聴器・人工内耳を装用の方に、舞台音声を伝える機器をご用意しています。(補聴器をお持ちでない方には専用受信機の貸出あり)
【お申込み】
座席位置・提供数に限りがございますので、下記までご予約・お問合せください。
ロームシアター京都 Tel. 075-771-6051 Fax.075-746-3366 Email. oubo@rohmtheatrekyoto.jp
Fax/Emailの場合、以下の通りお知らせください。内容確認後、こちらからご連絡致します。
件名:「9人の迷える沖縄人 観劇サポート」
①お名前 ②ご希望のサポート内容 ③日程 ④観劇人数
■車椅子でご来場のお客様
・こちらでも車椅子席をご用意しております。
【お申込み】
座席位置・提供数に限りがございますので、下記までご予約・お問合せください。
ロームシアター京都 Tel. 075-771-6051
託児サービス
下記の申込要領をご確認の上、お申し込みフォームにてご予約ください。
委託先:(株)ウィズグループ京都オフィス(全国保育サービス協会会員)
開催日時:2023年5月21日(日) 13:15~終演15分後まで。
申込締切:2023年5月14日(日)
託児人数:託児スペースの関係上、お預かりできる人数に限りがあります。
定員になり次第、受付を終了させていただきますので、予めご了承ください。
対象年齢:3か月~就学前
料金:有料 1,000円(税込) /1公演/お子様1人あたり
※料金は公演当日、託児会場にてお支払いください。
※キャンセルの場合は必ずご連絡をお願い致します。実施日1週間
※小学生以上のご利用や申込締切日以降のご希望は「ロームシアター京都 075-771-6051」までご相談ください。
■お申込みフォーム
https://pro.form-mailer.jp/fms/11be436d283306
※お申込が完了しましたら(株)ウィズグループ京都オフィスよりメールにてご連絡差し上げます。数日お時間を頂戴する可能性もございますのでご了承ください。申込締切日までに返信メールが届かない場合は、お手数をお掛けしますが、お電話にてご連絡ください。
※お申込フォームでのお申し込みが困難な場合はお電話にてお申込みください。
お電話でのお問い合わせ&お申込み:075-343-6787(受付時間:平日・土曜日 9:00~18:00)