このたび第15回目となるトークでは、舞台芸術のフィールドを中心に障害者との協働を多様なかたちで行っている実践者を招き、事例紹介とディスカッションをおこないます。
昨今、舞台芸術界においてもダイバーシティの観点が取り入れられる機運が高まっています。「見えない」「聞こえない」など様々な障害をもつ人々との対話や協働における実践者のリアリティや葛藤、課題を共有することで、創作・鑑賞の両面において文化施設/アーティスト/媒介者各々が取り組むべきことについて、ともに考えます。
ゲスト:小野寺修二(演出家、カンパニーデラシネラ主宰)、和田夏実(インタープリター)・南雲麻衣(パフォーマー、アーティスト)、小倉由佳子(ロームシアター京都プログラムディレクター)
※手話通訳あり
開催日時・会場
2021年8月29日(日)
17:00開始(16:30開場)
会場:パークプラザ3階共通ロビー
公演・作品について
参加費
無料(事前申込優先)
※当日お席がある場合は申込無しでもご参加いただけます
申込方法
専用予約フォーム(こちら)あるいは FAX (075-746-3366)でお申し込みください。FAX には、参加希望日、お名前、参加人数(4名様まで)、ご連絡先お電話番号をご記入ください。
申込開始日:2021年8月11日(水)
プロフィール
撮影:鈴木穣蔵
小野寺修二Shuji Onodera
演出家。カンパニーデラシネラ主宰。日本マイム研究所にてマイムを学ぶ。1995年〜2006年パフォーマンスシアター水と油にて活動。その後文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として1年間フランスに滞在。帰国後カンパニーデラシネラを立ち上げる。マイムの動きをベースにした独自の演出で注目を集めている。新国立劇場やシアタートラム他全国の劇場で演出作品を多数発表。マイムの特性を活かし、ろう者との共同創作にも積極的に取り組む。あうるすぽっと+都立大塚ろう学校 小野寺修二マイムワークショップ(2009年〜2011年)、あうるすぽっとプロデュース 小野寺修二 構成・演出『鑑賞者』(2013年あうるすぽっと、2015年NYジャパン・ソサエティー)、日本ろう者劇団×デフ・パペットシアター・ひとみ×カンパニーデラシネラ 共同創作プロジェクト2018年〜2020年『野鴨』公演ワークインプログレス(2020年両国シアターX、川崎アートセンター)など。音楽劇や演劇で振付も手がけ、第18回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞を受賞。2015年度文化庁文化交流使。
和田夏実Natsumi Wada
インタープリター(解釈者・媒介者)。1993年生まれ。ろう者の両親のもとで手話を第一言語として育ち、大学進学時にあらためて手で表現することの可能性に惹かれる。視覚身体言語の研究、様々な身体性の方々との協働から感覚がもつメディアの可能性について模索している。近年は、LOUD AIRと共同で感覚を探るカードゲーム”Qua|ia”(2018)やたばたはやと+magnetとして触手話をもとにした繋がるコミュニケーションゲーム”LINKAGE”、”たっちまっち”(2019)など、ことばと感覚の翻訳方法を探るゲームやプロジェクトを展開。アーティスト南雲麻衣とプログラマー児玉英之とともにSignedとして視覚身体言語を研究・表現する実験、美術館でワークショップなどを行う。2016年手話通訳士資格取得。2017-2018年ICC インターコミュニケーションセンター emergencies!033 “tacit crelole / 結んでひらいて”。
南雲麻衣Mai Nagumo
パフォーマー、アーティスト。平成元年生まれ。神奈川県逗子市出身。3歳半で失聴、7歳で人工内耳埋め込み手術を受ける。文化施設の運営とアートなどの企画の仕事の傍ら、ダンサー、コレオグラファーなどアーティストとしても活動する。近年は、当事者自身が持つ身体感覚(ろう[聾]する身体など)を「媒体」に、各分野のアーティストと共に作品を生み出している。百瀬文《Social Dance》(2019)、冨士山アネット『Invisible Things』出演・共同振付(急な坂スタジオ、2020)など。また、インタープリターの和田夏実とプログラマーの児玉英之と共に手話を主な言語とし、視覚身体言語を研究・表現するユニット「Signed」として美術館でワークショップなども精力的に行う。
主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市
お問い合わせ
ロームシアター京都 TEL.075-771-6051(代表)