「劇場」の原風景をおもいだす。
1917年に開設された岡崎公会堂。その後、1960 年開設の京都会館からロームシアター京都にリニューアルして今年は10周年の節目です。
ロームシアター京都の中庭で毎秋開催している『ちっちゃな焚き火を囲んで語らう会』のはじまりは、「共有地」をめぐるアート活動を続けてきた小山田徹さんと、「食」や「農」を軸に人間の歴史をひもといてきた藤原辰史さんの対話がきっかけでした。ロームシアター京都10 周年の日に、同財団が運営する京都コンサートホール館長の鷲田清一さんをお招きし、「劇場」という、形は変わってもわたしたち人類がつねに必要としてきた「場」について考えます。わたしたち人間が連綿と必要としてきた劇場という「場」、劇場的な「場」はどんな風景であり、また今後どんな可能性を秘めているのでしょうか。
\焚き火を特別開催/
同日10日(土)17 時過ぎよりローム・スクエアにて『ちっちゃな焚き火(薪ストーブ)を囲んで語らう会』を開きます。
また、1月10日・11日はロームシアター京都10 周年記念事業 プレイ!シアターfor the 10th anniversary オープンデイ!
伝統芸能からコンサート、申込不要・無料で楽しめる人形劇や演奏、トーク、ワークショップ、展示まで、盛り沢山の内容でお待ちしています。合わせてどうぞ。
開催日時・会場
公演・作品について
登壇者
小山田徹(アーティスト)
藤原辰史(歴史学者)
鷲田清一(京都コンサートホール館長、哲学者)
参加費
無料(事前申込優先)
※当日お席がある場合は申込無しでもご参加いただけます
申込方法
専用予約フォーム(こちら)あるいは FAX (075-746-3366)でお申し込みください。FAX には、お名前、参加人数、ご連絡先のメールアドレス及び電話番号をご記入ください。
藤原辰史Tatsushi Fujihara
1976年生まれ。専門は食の思想史、ドイツ現代史。2002年、京都大学人間・環境学研究科中途退学、同年、京都大学人文科学研究所助手、東京大学農学生命科学研究科講師、京都大学人文科学研究所准教授を経て、現在、同教授。研究テーマは、食と農の現代史。生態系の中に組み込まれた人間の在り方から、現代史を再構築する試みを続けている。主な著作に『ナチスのキッチン』(共和国、河合隼雄学芸賞)、『給食の歴史』(岩波新書、辻静雄食文化賞)、『トラクターの世界史』(中公新書)、『分解の哲学』(青土社、サントリー学芸賞)、『縁食論』(ミシマ社)、『農の原理の史的研究』(創元社)、『歴史の屑拾い』(講談社)、『植物考』(生きのびるブックス)、『食権力の現代史』(人文書院)、『生類の思想』(かたばみ書房)など。
鷲田清一Kiyokazu Washida
1949年京都生まれ。哲学者。京都コンサートホール館長。サントリー文化財団副理事長。朝日新聞「折々のことば」執筆者。京都大学大学院文学研究科(哲学)博士課程修了。関西大学教授、大阪大学教授、同大学院文学研究科長・文学部長、大阪大学理事・副学長、大阪大学総長、大谷大学教授、京都市立芸術大学理事長・学長を歴任。主な著書に、『モードの迷宮』『「聴く」ことの力』『〈弱さ〉のちから』『だれのための仕事』『顔の現象学』『「待つ」ということ』『つかふ』『所有論』など多数。サントリー学芸賞、桑原武夫学芸賞、読売文学賞受賞、和辻哲郎文化賞学術部門受賞。京都市文化功労者、京都府特別文化功労賞、仙台市特別市政功労者。
お問い合わせ
ロームシアター京都 TEL.075-771-6051(代表)
ロームシアター京都10周年・京都コンサートホール30周年記念事業