マレーシアの伝説的英雄に見る
ロマンと神話とナショナリズム
15 世紀、マラッカ王国の黄金時代に活躍したとされる戦士トゥアは主君への忠誠心や勇敢さで知られ、時を経た今日ではマレー民族主義のシンボルへと変貌した。道路やスタジアム、コーヒーにトゥアの名が冠され、数多の映画や書籍で描かれてきたことでもおなじみだ。
マーク・テと彼が協働するパフォーマー、デザイナー、研究者のチームは、この英雄のイメージが歴史のなかでいかに変容し、時に国家の神話づくりに利用されてきたかを、各地に残るトゥアの痕跡をたどりながら探求。マルチメディアと楽曲を駆使し、時を超えた壮大なドキュメンタリー・パフォーマンスとして編み上げた。巡った土地はバリ島からロンドン、沖縄まで。トゥアは本当に実在したのか、虚像なのか。ヒーローか、イデオロギーの体現者か。歴史的英雄になる方法とは?あなた自身の目で、その答えを探してほしい。
開催日時・会場
2025年10月4日(土)~ 10月5日(日)
10月4日(土)18:30開演
10月5日(日)13:00開演 ☆★/ 17:30
☆託児サービスあり
★ポスト・パフォーマンス・トーク
会場:ノースホール
上演時間:75分
公演・作品について
プロフィール

マーク・テ / ファイブ・アーツ・センターMark Teh / Five Arts Centre
マレーシアのクアラルンプールを拠点とするパフォーマンス作家、研究者、キュレーター。ロンドン大学ゴールドスミス校芸術政治専攻で修士課程を修了。協働的で、多岐に渡るマーク・テのプロジェクトは、ドキュメンタリー的、思索的、生成的な形式をまとい、歴史のもつれや記憶、反地図学、政治的な内容を提示する。活動はおもにパフォーマンスの分野で行われるが、展覧会、教育、社会活動、執筆、キュレーションにも広がる。
マーク・テの作品と活動は、イルハムギャラリー(クアラルンプール)、OzAsia フェスティバル(オーストラリア・アデレード)、シュピラート演劇祭(ドイツ・ミュンヘン)、ソウル・パフォーミングアーツ・フェスティバル、BIPAM(バンコク国際舞台芸術ミーティング)、YPAM(横浜国際舞台芸術ミーティング)、クンステン・フェスティバル・デザール(ブリュッセル)、MAIIAM 現代美術館(タイ・チェンマイ)、コムニタス ・ サリハラ芸術センター(ジャカルタ)、東京芸術劇場、山口情報芸術センター(YCAM)、ファスト・フォワード・フェスティバル(アテネ)、MMCA ソウル館、世界文化の家(ベルリン)、クアラルンプール舞台芸術センターなどで紹介されている。2024 年には、プリンス・クロース基金/ブリティッシュ・カウンシル・フェロー賞「Moving Narratives」に選ばれた他、in-tangible institute が実施するプラットフォーム「Pollination」の共同キュレーターを務める。
関連イベント①
トーク「ファイブ・アーツ・センターについて」
10.4(土)13:00–14:30
会場:ロームシアター京都 パークプラザ 3 階 会議室 2
ゲスト:ジューン・タン(プロデューサー、ファイブ・アーツ・センター)
聞き手:堤 拓也(キュレーター、山中 suplex 共同プログラムディレクター)
言語:日本語、英語(逐次通訳あり)
料金:無料
アーティストやアクティヴィストら 13 名が所属し、国際的な活動で知られるマレーシアのコレクティブ、ファイブ・アーツ・
センター。『トゥアの片影』の演出をつとめるマーク・テとプロデューサーのジューン・タンもそのメンバーだ。ジューン・タ
ンが語る本トークでは、キュレーターの堤拓也が聞き手となり、1984 年の発足以来、多彩な構成メンバーたちがどのように
協働し活動を継続してきたのか、また今日の文脈におけるコレクティブの重要性などに迫る。
関連イベント②
マーク・テ ワークショップ
10.6(月)11:00–15:00(休憩含む)
会場:ロームシアター京都 ノースホール
ファシリテーター:マーク・テ
対象:演劇活動に携わっている方(劇作家、演出家、プロデューサー、俳優など)
言語:英語(日本語逐次通訳あり)
料金:1,500 円
歴史や政治に対して、アーティストは作品を通じてどのようにアプローチしているのか? このワークショップでは、マレーシアの伝説的な英雄を題材にした『トゥアの片影』をはじめ、歴史的・政治的なモチーフを扱う作品を多く発表しているマーク・ テの思考と実践がシェアされる。長期にわたる広範で綿密なリサーチに基づく作品制作のプロセスとは。演出家、劇作家、俳優、 プロデューサーなど、演劇の現場に関わっている人にぜひ参加してほしい。
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主催:京都国際舞台芸術祭実行委員会[京都市、ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、京都芸術大学 舞台芸術研究センター、THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)]、一般社団法人KYOTO EXPERIMENT
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国際交流基金
お問い合わせ
KYOTO EXPERIMENT事務局 TEL:075-213-5839
チケット購入・予約
チケット料金
自由席席一般:3,500円、ユース(25歳以下)・学生:3,000円、高校生以下:1,000円、ペア:6,500円
一般発売日
2025年8月8日(金)
12:00 よりチケット発売開始
チケット取扱窓口
- ロームシアター京都オンラインチケット
- ロームシアター京都チケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-746-3201(10:00~17:00、年中無休 ※臨時休館日等により変更の場合あり)]
- 京都コンサートホールチケットカウンター[窓口・電話 TEL.075-711-3231(10:00~17:00、第1・3月曜休 ※祝日の場合は翌日)]
- チケットぴあ
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※その他、各会場でもプログラムのチケット取扱いあり。(各会場で開催するプログラムのチケットのみ販売)
[京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、THEATRE E9 KYOTO、京都市左京東部いきいき市民活動センター]
観劇サポート
◎車椅子でお越しのお客様
車椅子でお越しのお客様は、各料金の500円引き(介助者1名無料)となります。
問い合わせは下記までご連絡ください。
KYOTO EXPERIMENT事務局 TEL:075-213-5839
託児サービス
小さなお子さまをお連れの方も安心してゆっくりと舞台をお楽しみいただけるよう、託児サービスを実施いたします。
お申込み、問い合わせは下記までご連絡ください。
KYOTO EXPERIMENT事務局 TEL:075-213-5839