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小田香(映画作家)×三村尚央(記憶研究)トーク
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自主事業

“いま”を考えるトークシリーズ Vol.23

目をこらす、耳をすます、記録と記憶のあいだ
小田香(映画作家)×三村尚央(記憶研究)トーク

2024年9月7日(土)

パークプラザ3階共通ロビー
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  • 目をこらす、耳をすます、記録と記憶のあいだ 小田香(映画作家)×三村尚央(記憶研究)トーク

わたし(たち)をとりまき、通過する
あいまいな記憶と記録について
創作と研究の交差点からかんがえる

つねに変容し、完全ではありえないわたしたちの記憶と、ひとつにはなりえない様々な視点からの記録。
記憶と記録は重なりながらひとりの生を遥かに超えるスケールでわたしたちの認識や知覚へと影響を与えています。

場所や関係性に蓄積する時間を越えたナラティブを独自の映像によって浮かびあがらせる作品を多く手掛けてきた映画作家の小田香さんと、
文学研究をはじめ、記憶研究の分野で記憶と創作物の関係性や、歴史の表象の変遷について探求されてきた研究者の三村尚央さんをお招きし、
お互いの実践を交わしあいながら、わたしたちの記憶と記録をめぐる、知覚と表現の関係性と可能性について、ともに考える場をつくります。

“いま”を考えるトークシリーズとは
ロームシアター京都の機関誌「ASSEMBLY」と連動したトークシリーズとして2017年度より開催してきたトークイベントのシリーズ企画。複雑化し、混迷する現代を「いかに生きるべきか」。多様な角度から同時代の社会を知り、とらえなおすためのトピックを挙げ、ゲストとともに考えていく場です。

開催日時・会場

2024年9月7日(土)

13:30開始(13:15開場)

会場:パークプラザ3階共通ロビー

公演・作品について

ゲスト

小田香(映画作家)
三村尚央(記憶研究)

参加費

無料(事前申込優先)
※当日お席がある場合は申込無しでもご参加いただけます

申込方法

専用予約フォーム(こちら)あるいは FAX (075-746-3366)でお申し込みください。FAX には、お名前、参加人数、ご連絡先のメールアドレス及び電話番号をご記入ください。

プロフィール

小田香

©松本拓海

小田香Kaori ODA

1987年大阪府生まれ。フィルムメーカー/アーティスト。イメージと音を通して人間の記憶(声―私たちはどこから来て 、どこに向かっているのか―)を探究する。2011年、ホリンズ大学教養学部映画コースを修了。卒業制作である『ノイズが言うには』(38分/2010年)が、なら国際映画祭学生部門nara-waveにて観客賞を受賞。東京国際LGBT映画祭をはじめ国内外の映画祭で上映される。2013年、映画監督のタル・ベーラが陣頭指揮する若手映画作家育成プログラムであるfilm.factory (映画制作博士課程)に第1期生として参加し、拠点地であるサラエボで3年間暮らす。その間、『呼応』(19分/2014)、『フラッシュ』(25分/2015)などの短編他、film.factoryの作家陣と協働してオムニバス作品を多数制作。2014年にはポーラ美術振興財団在外研究員として助成を受け、2016年に同プログラムを修了し博士号取得。ボスニアの炭鉱を主題とした第一長編作品『鉱 ARAGANE』(68分/2015) が山形国際ドキュメンタリー映画祭・アジア千波万波部門にて特別賞を受賞。リスボン国際ドキュメンタリー映画際、マル・デル・プラタ国際映画祭、台湾国際ドキュメンタリー映画祭などを巡り、2017年に国内劇場公開に至る。サラエボでの映画制作の日々や、自身の映画制作の原点について綴ったエッセイ映画『あの優しさへ』(63分/2017)が完成し、ライプティヒ国際ドキュメンタリー&アニメーション映画祭ネクスト・マスターズ・コンペティション部門にてワールドプレミア上映。主たる舞台であるボスニア・ヘルツェゴビナやセルビアの映画祭でも上映される。2019年最新作長編『セノーテ』が完成。山形国際ドキュメンタリー映画祭、ロッテルダム国際映画祭などに招待され各国を巡回。メキシコ・FICUNAM映画祭、スペイン・ムルシア国際映画祭にて特別賞を受賞。2020年、​第1回大島渚賞を受賞。過去作の特集と共に『セノーテ』国内劇場公開。2021年、『セノーテ』の成果により第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2024年、 最新中編『GAMA』(53分/2024)がMoMA Doc Fortnight、Cinéma du réel、Festival du cinéma de Brive(SFCC批評家賞)など国内外の映画祭で上映された。

長編映画制作と並行して絵画の制作や展示にも取り組んでおり、近年では東根市まなびあテラス「小田香 光をうつしてー映画と絵画」(山形/2020)での個展開催や、3331アートフェア(東京/2019)に絵画作品で参加。市原湖畔美術館「メヒコの衝撃展」(千葉/2021)や、「第14回恵比寿映像祭:スペクタクル後 AFTER THE SPECTACLE」(東京/ 2022)、青森県立美術館と協働して行うアート・プロジェクト「美術館堆肥化計画」(青森/2021-2023)にも参加している。

三村尚央

三村尚央Takahiro MIMURA

千葉工業大学教授。関心分野はイギリス文学(カズオ・イシグロなど)および記憶の文化。
著書に『記憶と人文学 忘却から身体・場所・もの語り、そして再構築へ』(小鳥遊書房)、『カズオ・イシグロを読む』(水声社)、『「記憶」で読む『鬼滅の刃』』(小鳥遊書房)。
訳書にアン・ホワイトヘッド『記憶をめぐる人文学』(彩流社)、ヴォイチェフ・ドゥロンク『カズオ・イシグロ 失われたものへの再訪』(水声社)。
記憶やノスタルジアから見た文化研究の領域を模索しながら渉猟中です。

主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市
令和6年度文化庁文化資源活用推進事業

お問い合わせ

ロームシアター京都 TEL.075-771-6051(代表)

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