多様な角度から同時代の社会を知り、捉え直すためのトピックを挙げ、それにまつわるゲストを招きます。複雑化し、混迷する現代を「いかに生きるべきか」。その手掛かりを探り、ともに考えるための連続トークシリーズです。
第19回目は、西洋政治思想史、フェミニズム理論を専門とし、国内における「ケア」をめぐる言論の先駆者である岡野八代氏と、京都を拠点に小劇場演劇界で活動し、劇作と演出の両面から身体性・社会性・人間の関係性を見つめる創作をつづける山口茜氏(サファリ・P/トリコ・A)をお迎えします。演劇は、もれなく他者に役割を期待し、相互に責任を負いあうことで生み出される表現形態だといえます。演劇創作と子育てを並行する山口氏の日々の実感をうかがいつつ、相互依存の関係性を肯定する「ケアの倫理」の視点を知ることで、2022年の「ケア」と「演劇」の接続点を見出します。
Vol.19 ケア&フェミニズムの視点から、演劇創作をアップデートする
ゲスト:岡野八代(政治学者)、山口茜(劇作家・演出家)
日時:2022年5月14日(土) 15:00開始(14:30開場)
会場:パークプラザ3階共通ロビー
主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市
募集要項
応募方法
専用予約フォーム(こちら)あるいは FAX (075-746-3366)でお申し込みください。FAX には、参加希望日、お名前、参加人数(4名様まで)、ご連絡先お電話番号をご記入ください。
申込開始日:2022年2月20日(日)
応募締め切り
2022年5月13日(金)23時59分
参加費
無料(事前申込優先)
※当日お席がある場合は申込無しでもご参加いただけます
プロフィール
岡野八代 Yayo Okano
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教員、専門は西洋政治思想史・フェミニズム理論。主著に『ケアするのは誰か?: 新しい民主主義のかたちへ』(2020年、白澤社、ジョアン・C. トロントとの共著)、『戦争に抗する――ケアの倫理と平和の構想』(2015年、岩波書店)、『フェミニズムの政治学―― ケアの倫理をグローバル社会へ』(2012年、みすず書房)、訳書にケア・コレクティヴ著『ケア宣言:相互依存の政治へ』(2021年、大月書店)など。
山口茜 Akane Yamaguchi
劇作家、演出家。2003年第10回OMS戯曲賞大賞受賞。2007年若手演出家コンクール2006最優秀賞受賞。2007年から2009年文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてフィンランド国立劇場に在籍。2012年文化庁芸術祭新人賞受賞。2015年利賀演劇人コンクール優秀演出家賞一席を受賞。2016年から2018年セゾン文化財団シニアフェロー。2018年関西ベストアクト第3位に選出。2019年『悪童日記』がFemArt Festival(コソボ共和国)、瀬戸内国際芸術祭(香川県)に招聘される。
お問い合わせ
ロームシアター京都 TEL.075-771-6051(代表)