ロームシアター京都では、10年、20年、さらなる未来を見据えた公立劇場ならではの自主事業プログラムを検討し、ここ京都にて長い時間をかけて「劇場文化」を育んでいきたいと考えています。そのためには、舞台芸術を含めた同時代の社会状況およびその歴史的背景を踏まえた検証、実践が必要であり、そこには研究・批評等を専門とする人材の参画が必要不可欠であると考えます。
そこで、2017年度より、プログラム策定のためのリサーチ、舞台芸術に関わる研究・批評分野と実践の場をつなげる若手人材の育成を目的に、リサーチプログラムを実施しています。自らの興味関心や専門性を起点に、ロームシアター京都という場やプログラムを活用したリサーチを通じて、劇場文化をめぐる思考を深める意欲ある方からのご応募をお待ちしております。
<募集概要>
1.内容
選択したテーマに沿って、メンターおよび劇場スタッフ、事業に関わる関係者とのミーティング、リサーチ、ディスカッション等を通じて、調査研究を行います。調査研究の成果は、最終報告会、報告書(紀要)で発表、公開されます。
※紀要に掲載する文章は査読をいたしません。
2.募集人数
若干名
3.対象(応募資格)
下記すべてに当てはまる方を対象とします。
・劇場(公立/民間問わず)のあり方、文化政策に関心がある方
・舞台芸術に関わる研究に関心があり、実践の場とつなげる取り組みを行いたい方
・自身の専門分野で論文執筆経験のある方(舞台芸術関係に限りません)
・概ね40歳くらいまでの方
4.リサーチテーマおよび関連するロームシアター京都の事業や取り組み
テーマA:現代/未来の伝統芸能
伝統芸能の歴史、成立の背景および芸術的特徴を紐解きながら、現代/未来における伝統芸能やその意義を検証します。伝統芸能に焦点をあてたシリーズ〈継承と創造〉との連動を図ります。
テーマB:子どもと舞台芸術
劇場文化を育んでいく上で、幅広い層の観客とつながることは不可欠です。ロームシアター京都では「プレイ!シアター」や「劇場の学校」を通して、若い観客との関わりを作ろうとしています。子どもを取巻く現代社会の状況や課題を明らかにし、それらと劇場や舞台芸術との関係、果たす役割を探ります。
テーマC:舞台芸術のアーカイヴ
ロームシアター京都が取り組む「レパートリーの創造」では、創ることと並行して、いかに残すかということにも注力しています。舞台芸術作品の上演内容や制作過程などを次代にどう残していくのか、アーカイヴの手法について、実践を交えながら考えます。
テーマA~C以外で、ロームシアター京都の運営や事業との関わりのなかでリサーチを行いたい方は、ご自身でテーマを設定してご応募いただくことも可能です。広義の舞台芸術(演劇・ダンス・伝統芸能・音楽・美術・映像等)のほか、教育・テクノロジー・AIといった幅広い分野から、自由な発想で現代の劇場文化を問い直すリサーチを推奨します。
◆過去のリサーチについては、各年度の報告書(紀要)をご参照ください。
・「ロームシアター京都 リサーチプログラム 紀要―2017年度報告書」はこちら
・「ロームシアター京都 リサーチプログラム 紀要―2018年度報告書」はこちら
・「ロームシアター京都 リサーチプログラム 紀要―2019年度報告書」はこちら
・「ロームシアター京都 リサーチプログラム 紀要―2020年度報告書」はこちら
・「ロームシアター京都 リサーチプログラム 紀要―2021年度報告書」はこちら
・「ロームシアター京都 リサーチプログラム 紀要―2022年度報告書」はこちら
・「ロームシアター京都 リサーチプログラム 紀要―2023年度報告書」はこちら
5.実施内容
①メンターや劇場スタッフとのミーティングおよびディスカッション(計6回)
②ゲスト講師によるレクチャー(適宜実施)
③研究テーマに関する報告書の提出(中間報告12月、最終報告3月)および最終報告会(一般公開)での発表
④リサーチプログラム報告書(紀要)の執筆
6.期間
2026年6月または7月~2027年3月31日
※最大2年まで継続できます。ご応募いただく際に、1ヶ年または2ヶ年でのリサーチ計画をご提出ください。
※2ヶ年のリサーチ計画で採択された場合も、1年目の終わりに最終報告書の提出と最終報告会での発表を行っていただき、メンターと劇場スタッフによる審査を経て、2年目のリサーチに進みます。
7.予定スケジュール
第1回ミーティング:6月または7月
第2回ミーティング:8月
第3回ミーティング:10月
第4回ミーティング(中間報告会):12月
第5回ミーティング:2027年1月
第6回ミーティング:2027年2月
最終報告書の提出:2027年3月初旬
最終報告会:2027年3月中旬
※テーマ別のゲスト講師によるレクチャーはミーティング内、または別日程で開催します。
8.調査研究補助費
18万円(税込)
※上記には、実施内容①~④の活動に必要な交通費、宿泊費を含みます。
但し、調査研究に関わるその他の活動で、ロームシアター京都が必要と認めた諸経費は別途支給する場合があります。
※ミーティングへの欠席回数が多い場合は、減額、もしくは参加を取り消す場合があります。
9.メンター
小崎哲哉(著述家/アーツ・プロデューサー)
2000年にカルチャー・ウェブマガジン『REALTOKYO』を、2012年に同『REALKYOTO』を、2003年に現代アート雑誌『ART iT』を創刊し、あいちトリエンナーレ2013ではパフォーミングアーツ統括プロデューサーを担当した。編著書に20世紀に人類が犯した愚行をまとめた写真集『百年の愚行』『続・百年の愚行』、著書に『現代アートとは何か』『現代アートを殺さないために』などがある。2019年にフランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
若林朋子(プロジェクト・コーディネーター)
デザイン会社勤務を経て、英国ウォーリック大学院文化政策・経営学修士課程修了。1999~2013年(公社)企業メセナ協議会勤務。プログラム・オフィサーとして企業が行う文化活動の推進と芸術支援の環境整備に従事。2013年よりフリーランスとなり、各種事業や企画立案のコーディネート、執筆、編集、調査研究、評価、自治体の文化政策やNPOの運営支援等に取り組む。
10.応募方法
メールにて受付けます。
2026年度リサーチプログラム応募フォーム(Word)をダウンロードし、必要事項をご記入ください。
※件名を「2026年度リサーチプログラム応募」とし、 research★rohmtheatrekyoto.jp まで送付ください。
(送信時は★を@に変えてお送りください)
11.応募期間
2026年4月1日(水)~4月30日(木)17時(必着)
12.選考スケジュール
書類選考結果通知5月8日(金)までに応募者全員へメールにて連絡します。
面接:5月14日(木)、5月17日(日)
※書類選考通過者に日時をお伝えします。
※面接は原則オンラインで行います。
※選考はメンターと、ロームシアター京都の担当職員によって実施します。
お問い合わせ
ロームシアター京都 TEL.075-771-6051(担当:後藤、成瀬)