新作発表に向け、こどもたちの初めての劇場体験にふさわしい作品や環境はどのようなものなのか、また、月齢や年齢によって、どのような反応の違いが生じているのか、専門家や研究者、こども向けの事業を実践されている方をお呼びして、お話を伺います。
こども向けの作品の創作に興味のあるアーティストや関係者、こどもの育みに携わるお仕事をしている方、勉強中の学生の方など、どなたでもご参加いただけますので、ぜひお越しください。
*シアターデビューとは:こどもたちが劇場で芸術に触れる初めての体験を指しています。
開催日時・会場
2022年3月21日(月)、3月24日(木)
会場:会議室1,パークプラザ3階共通ロビー
公演・作品について
①レクチャーとQ&A「乳幼児の心身の発達について」
日時|2022年3月21日(月祝)14:00~15:30
レクチャー講師|明和政子(京都大学大学院教育学研究科教授)
会場|ロームシアター京都 パークプラザ3階 会議室1
参加費|無料
②事例紹介とディスカッション「こどもたちへのアプローチ~音楽・美術編~」
日時|2022年3月24日(木)19:00~21:30
事例紹介|
小島寛大(アーツマネージャー、移動おんがく実験室スタジオ☆ムジカ!)
渡辺亮(移動おんがく実験室スタジオ☆ムジカ!)
黒坂周吾(移動おんがく実験室スタジオ☆ムジカ!)
樋口健介(美術家、京都芸術大学こども芸術学科専任講師)
彦坂敏昭(美術作家、京都芸術大学こども芸術学科 専任講師)
※事例紹介の後、中間アヤカさんを交え、ディスカッションを行います。
会場|ロームシアター京都 パークプラザ3階 共通ロビー
参加費|無料
対象
こども向け作品を創っていきたいアーティスト
保育施設など、こども関係のお仕事をされている方
教育学科など、こどもについて学ぶ学生さん
文化施設でお仕事をされている方
こどもの教育に興味のある方
プロフィール
明和 政子Masako Myowa
京都大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。
京都大学霊長類研究所研究員などを経て、現在、京都大学大学院教育学研究科教授。
文部科学省科学技術学術審議会委員、日本学術会議連携会員。
ヒトとヒト以外の霊長類の心のはたらきを胎児期から比較し、ヒト特有の心の発達とその進化的基盤を明らかにする「比較認知発達科学」という分野を世界にさきがけて開拓した。
著書に『ヒトの発達の謎を解く―胎児期から人類の未来まで(ちくま新書)』『まねが育むヒトの心(岩波ジュニア新書)』『心が芽ばえるとき(NTT出版)』『なぜ「まね」をするのか(河出書房新社)』など多数。NHKスペシャル『ママたちが非常事態!? 最新科学で迫るニッポンの子育て1・2(2016年放送)』『ニッポンの家族が非常事態!?~第1集わが子がキレる本当のワケ~(2017年放送)』『ジェンダーサイエンス 男X女 性差の真実(2021年放送)等の監修、出演により、現代社会に生きるヒトが抱える問題を最新科学の知見から理解する活動にも力を注いでいる。
移動おんがく実験室スタジオ☆ムジカ!
音楽の経験、年齢、ハンディキャップなどに関わらず、乳幼児から大人まで誰もが一緒に音を楽しむための「実験室」を作るアートプロジェクト。いろいろな楽器や日用品などを並べ、会場内の楽器や道具を自由に試せる「オープンスタジオ」、音楽家がリードする「音あそび」、廃材を利用した「手づくり楽器」、全員で合奏にチャレンジする「おんがく会」などを開催。これまで音楽と教育に関わってきた渡辺亮(パーカッショニスト/美術家)と黒坂周吾(歌、ゴッタン、ギター、和太鼓)、小島寛大(アーツマネージャー)を中心に、2021年から京都市で活動をスタート。音とあそびをテーマに「子どもが熱中する異空間」を町の中に生み出すことを目指し、文化施設やNPO、ワーカーズコープなど様々な人や組織と協働を通して実験を重ねている。 https://www.kozica-label.net/studio-musica
樋口 健介Kensuke Higuchi
美術家。
2009 年福岡教育大学卒業。 2012 年筑波大学大学院修了。羽陽学園短期大学幼児教育科、専任講師を経て現職。主なグループ展に、 Field of Now2018 (東京 /2018 )、 ARTTAIPEI2017[(台湾 /2017) などへの参加がある。第 52 回昭和会展東京海上日動賞( 2017 )を受賞。 2012 年から天童アートロードプロジェクト(山形県天童市)の企画、運営に関わる。住民参 加型の展覧会であるてんてん展(天童市美術館)の開催や地域と連携したワークショップを行う。また、多様な人が気軽に参加できる造形ワークショップを児童館や放課後等デイサービス、福祉施設などで行っている。
彦坂 敏昭Toshiaki Hicosaka
京都市在住。美術作家。京都芸術大学こども芸術学科専任講師。アーティストコレクティブ〈木曽路〉を鬣恒太郎と前谷開と共に運営。東山アートスペース(主催:京都市東山青少年活動センター)ナビゲーター。京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程(彫刻領域)在籍中。人が他者や事物をわかる(わかり合う)状況に強い関心と疑問を持ち、「拾う」「描く」「歩く」などの異なるアプローチを通した協働や対話のあり方を探っている。2015 年、公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリスとアイスランドに滞在。2009年、ポロック・グラズナー財団(ニューヨーク)より制作支援を受ける。 http://hicosaka.com/
中間アヤカAyaka Nakama
1992年別府生まれ、神戸在住。ダンサー。英国ランベール・スクールを卒業後、文化庁・NPO法人DANCE BOX主催「国内ダンス留学@神戸」1期に奨学生として参加。近年では黒沢美香、木村玲奈、contact Gonzo、チェルフィッチュ等の作品に出演する傍ら、自身の作品制作も行う。2019年にArtTheater dB Kobeにて初演した中間アヤカ&コレオグラフィ『フリーウェイ・ダンス』は、TPAM国際舞台芸術ミーティングin横浜、KYOTO EXPERIMENT、クンステン・フェスティバル・デザール、ベルリン芸術祭、ポンピドゥ・センター等で再演を重ねる。誰かや何かに振り付けられる身体にこだわりを持ち、ダンスとしか呼ぶことのできない現象を追い求めている。2018年度よりDANCE BOXアソシエイト・アーティスト。2022年度よりセゾン文化財団セゾン・フェローⅠ。
申込方法
下記応募フォームにて、お申込みをお願いします。
①3/21 レクチャーとQ&A「乳幼児の心身の発達について」
②3/24 事例紹介とディスカッション「こどもたちへのアプローチ~音楽・美術編~」
申込締め切り|
①2022年3月20日(日)23:59
②2022年3月23日(水)23:59
※定員に達した場合は、申込を終了させていただく場合がございます。
お問い合わせ
ロームシアター京都 TEL.075-771-6051