キャンパスに刻まれていく光と闇の彼方に私たちがいる。
2020年春「ブラックアウト/ホワイトアウト」という舞台の構想が生まれました。その夏には観客のいないロームシアター京都 メインホールに、闇と光によって視覚を拠り所とできない二つの空間を演出し、そのステージへ一人の画家として描くものを決めずに自身を立たせました。2000以上の客席を前にしたその舞台は、宇宙空間における私たち一人一人の存在を象徴するかのようであり、私は自身を取りまく全てと呼応しながら、立ち現れてくる衝動を木製のキャンバスに刻んでいきました。その筆音はホールに小さく響いたあと闇や光の彼方へと消えていきます。そして舞台を降りたあとには、痕跡として絵画が残りました。闇や光の中で一人ナニモノカと呼応しながら生まれ出ずる音や線たちは音楽という言葉が誕生する以前への回帰であり、また私たちが誕生から死へと「生きる」その軌跡のようでした。
コロナ禍だからこそ辿り着けたこの舞台がこのたび、リサイタル「ブラックアウト/ホワイトアウト」として初公演をむかえます。
美術家 山口和也
ブラックアウト/ホワイトアウト 2020: https://youtu.be/5xQoA7kB37Y
当日ライブ配信の可能性あり。
開催日時・会場
2021年3月13日(土)~ 3月14日(日)
「ホワイトアウト」 3月13日(土)18:30開演 20:00終演予定(18:00開場) 「ブラックアウト」 3月14日(日)15:30開演 17:00終演予定(15:00開場)
会場:ノースホール
公演・作品について
山口和也 Kazuya Yamaguchi
発光する瞬間の痕跡またはその集積によって永遠性を描き出す美術家。一人の音楽家とステージに立って即興で描かれる “KAKIAIKKO”で、2000年 関口芸術基金賞(TAMON 賞)グランプリを受賞。副賞として滞在したニューヨークで日本画家 千住博の依頼を受け、アトリエでの制作風景を三年間撮影、初の写真集を刊行を機に写真家としても始動する。近年はプロボクサーを主な被写体とし、2011年には一人のプロボクサーを六年間追った写真集 ”KOMATSU NORIYUKI YAMAGUCHI KAZUYA”を刊行する。2008年からは辰吉丈一郎を撮影中。2016年 特製花火を用いて瞬間に咲く永遠の花を描いた “Eternal trace”を発表。同年、観音寺本堂(兵庫)の天井画「鳳凰図」が完成する。2017年には自ら山へ入って採取した野生の雁皮とその山の湧水を原料とした紙作りからその制作をはじめる “A piece of the universe” を発表。2018年 岡太神社・大瀧神社(福井)の「千参百年大祭・御神忌」にて「絵画点火式」を奉納。同年、大徳寺真珠庵本堂(京都)の襖絵「空花」が完成。2019年 アルマーニ銀座タワーリニューアル記念スペシャルイベントでのライブペインティングや、ロサンゼルスにて最新作「空花」の滞在制作・発表をおこなう。2020年 ブラックアウト/ホワイトアウトを無観客上演。その企画・演出・出演を務める。2021年3月 同リサイタルをロームシアター京都で公演予定。 5月 出雲大神宮拝殿にて辰巳満次郎(シテ方宝生流能楽師)、和太鼓集団 鬼太鼓座、ブラウリオ・アルバレス(東京バレエ団)らとのプロジェクトを上演予定。
Facebook: kazuya.yamaguchi.10 Instagram: yncci
お問い合わせ
空花(山口和也 美術事務所)
E-mail|kukatakasago@gmail.com
URL|https://www.facebook.com/KUKA.KazuyaYamaguchi
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チケット料金
各日・6,000円〈CAMPFIREリターン・ポストカードセット付 招待券〉
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・5,000円〈ポストカードセット付 一般券〉
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※本リサイタルは、各日100席限定・当日座席指定限定となっております。
※会場受付にて、昨夏ロームシアター京都メインホールにて無観客上演された「ブラックアウト/ホワイトアウト」の舞台で描かれた絵画のポストカード9枚セット(ケース入)をプレゼント。
※CAMPFIREの招待券をお持ちの方からの優先入場となります。
チケット発売中
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