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地点「忘れる日本人」トレーラー&リコメンドが到着!

2017年初演、地点の新境地を拓く作品として高く評価された「忘れる日本人」。京都から彗星のごとく現れた作家・松原俊太郎と地点による 2017 年の話題作が、待望の京都初演です!
初演時の舞台映像をまとめたトレーラーと、演劇界からのリコメンドコメントが届きましたのでぜひご覧ください。

トレーラー

<あらすじ>

粗末な紅白紐の結界によって区切られた舞台。中央に木造の猪牙(ちょき)舟。漁師・巫女・サラリー マン・女子高生・お母さん・お父さん・おじさん…。様々な日本人が現れ、奇妙な共同体は舟に 乗り込む。行き場のない舟はやがて打ち捨てられ、台座を担ぎ、結界を侵して人々はさすらう。

リコメンド

注目の若手作家松原俊太郎が半年を費やし書き上げた膨大な量の言葉(戯曲)を三浦基が整理し、演出を付けたことによりこのような見事な舞台作品が生まれた点にぜひ着目したい。他にも、境界線の枠組みの中央にちよき船が鎮座するというこの国の様を象徴的に表した美術(杉山至)、地点の俳優たちが持続的に、明瞭かつリズミカルに放つ台詞回しの妙、と複数の要素がプラスに働きあい、結果、珠玉の演劇作品へと実を結んだ。これこそが演劇の醍醐味である。

田中伸子(ジャパンタイムス)

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胸元に日の丸のワッペンを付けた七名の登場人物たちは、かつて犯した過ち、失った恋人のぬくもりなど様々なものを忘れてしまっている。しかし、誰との間に起きたどんな記憶なのかは具体的に示されない。それほどまでに徹底的に記憶から抹消されて、彼らに残されたのは「忘れてしまった」という感覚だけ。ところが舞台には悲壮感は全くといっていいほどない。そう思わせる一番の要因は、劇中しつこいほどに繰り返される「わっしょい!」という掛け声だ。本作は題名の通り、様々な忘却をめぐる作品、いや、まつりである。

梅山いつき(演劇研究・近畿大学文芸学部講師)

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