このまちには、鯨がいるんだよ。
2026年1月ロームシアター京都は開館10周年を迎えます
にぎやかさ ひそやかさ
ときめきや ささやきも
大きな身体でまるごと包みこみ
ゆっきりと息づく
くじらみたいな劇場
思い出もいまこの瞬間も
遠くにひろがる未来も
物語をつないでいく
さあ大海原へ
つづきのはじまりはじまりー
ロームシアター10周年記念事業
2025年10月31日~2026年12月31日
ロームシアター10周年記念事業
2025年10月31日~2026年12月31日
「はじまり」となる場に
岡崎公会堂から京都会館、そしてロームシアター京都へ。時代とともに姿を変えながら場の記憶を継承してきた本劇場は、伝統芸能から現代演劇やダンスまで、多彩な表現を生みつづける文化の場でありつつ、併設するブック&カフェ、周りを囲む公園、寺社、文化施設など、様々な人々が交差する生活の場として、「劇場」の在り方をつねに刷新しつづけてきました。
そんなロームシアター京都らしさにカタチを与えたのは、京都を拠点に活躍するtupera tuperaです。俯瞰したロームシアター京都の建築の形の類似を起点に、京都の海をたゆたう「鯨=クジラ」に肖り、劇場に宿るスピリットを具現化しました。奇しくも「鯨」には「京」の字が覗きます。多様な存在を包み、神話や芸術作品にも多く登場する創造と神秘の生物である鯨は、ロームシアター京都という変化しつづける有機体そのもの。建築家・前川國男の設計、そしてそれを継承した香山壽夫の想いも宿して、海がどこまでもつながっているように、世界へ、未来へと、京都の海から波を起こしつづけます。誰かの何かの「つづき」がいつでも「はじまり」となる、生きた場であることを願って。
※2026年より原画をロームシアター京都内に展示予定です。お楽しみに。
アート:tupera tupera(亀山達矢、中川敦子)
デザイン:北原和規(UMMM)
写真撮影:山地憲太

photo shingo mitsuno
亀山達矢と中川敦子によるユニット。絵本やイラストレーションをはじめ、TVや舞台、空間のアートディレクションなど、様々な分野で幅広く活動している。著書に「かおノート」(コクヨ)「やさいさん」(Gakken)「いろいろバス」(大日本図書)「うんこしりとり」(白泉社)など多数。海外でも多くの国で翻訳出版されている。NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当。絵本「しろくまのパンツ」(ブロンズ新社)で第18回日本絵本賞読者賞、Prix Du Livre Jeunesse Marseille 2014(マルセイユ 子どもの本大賞 2014)グランプリ、「パンダ銭湯」(絵本館)で第3回街の本屋が選んだ絵本大賞グランプリ、「わくせいキャベジ動物図鑑」(アリス館)で第23回日本絵本賞大賞を受賞。2019年に第1回やなせたかし文化賞大賞を受賞。 tupera tupera 公式WEBサイト:https://tupera-tupera.com/
10 周年のお祝いと、未来への期待を込めたシンボルマーク。くるくるとまわる動的な展開で「劇場文化」を、明るいグラデーションカラーで「多様な可能性」を表現しています。
デザイン: ym design Co.Ltd.

10周年記念事業
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ダミアン・ジャレ×名和晃平
『Planet[wanderer]』2025年11月8日(土)~ 11月9日(日)
世界で脚光を浴びる振付家ダミアン・ジャレと京都発の彫刻家名和晃平によるコラボレーション
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ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団
『Sweet Mambo(スウィート・マンボ)』2025年11月21日(金)~ 11月22日(土)
愛する人々への惜別の歌――
ピナ・バウシュ最晩年の作品を、最愛のダンサーたちが踊り継ぐ! -
クラウド・ゲイト・ダンスシアター(雲門舞集)
『WAVES』2025年12月17日(水)
クラウド・ゲイト・ダンスシアター(雲門舞集)鄭󠄀宗龍×真鍋大度
ダンスとテクノロジーの交差点 -
レパートリーの創造 ホープス
①西田悠哉/劇団不労社新作公演『暗黒の喜劇』ワーク・イン・プログレス
②野村眞人①2026年1月31日(土) 18:00 / 2月1日(日) 14:00
②2026年3月 ※詳細は後日、本ページにてお知らせします。京都発・若手注目演出家と世界を目指すプロジェクトが始動!
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プレイ!シアター for the 10th anniversary オープンデイ
2026年1月10日(土)~ 1月11日(日)
大人から子どもまで楽しめる多彩なオープンデイ!これまでの歩みとこれからの未来を体感しながら、一緒に10周年をお祝いしましょう
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《継承と創造》「三番叟づくし」
2026年1月10日(土)
五穀豊穣を寿ぐ三番叟 多様な芸能が一堂に会する
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「劇場ってどんな場所? ひとの集まる場所の未来」
小山田徹 × 藤原辰史 × 鷲田清一 クロストーク2026年1月10日(土)
劇場とわたしたちの関係性のいままでとこれからを考える
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「饗宴!5台のピアノと5人のピアニスト」
2026年1月11日(日)
5台のピアノが織りなす音楽の饗宴
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歌劇『愛の妙薬』
2026年1月18日(日)
現代に生まれ変わる!とびきりハッピーでカワイイ ロマンティック・コメディ
全国3都市ツアーこの秋開幕! -
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
『未練の幽霊と怪物―「珊瑚」「円山町」―』2026年3月21日(土)~ 3月22日(日)
能のフォーマットを応用し、ついえた「夢」を幻視する、レクイエムとしての音楽劇。
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Sound Around 006
2026年6月13日(土)~ 6月14日(日)
シリーズ第6弾は、武田真彦
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ダムタイプ『2020』
詳細決定次第当サイトで告知します
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Project A /『オルフ:カルミナ・ブラーナ』
2026年8月23日(日)
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『Have a Good Day! 』
2026年9月 下旬予定
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ロームシアター京都 レパートリーの創造
和田ながら 新作公演2026年12月 上旬予定
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Project B /『ブリテン:春の交響曲』(2026年12月4日【ブリテン命日:没後50年】)
2026年12月4日(金)
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土田英生 作・演出 新作朗読劇
2026年12月20日(日)
10周年連携事業

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2025.10.31(金)
Rohm Music Foundation Ken Sato Memorial Concert Vol.5
~世界の巨匠が奏でる極上のモーツァルト~ -
2025.11.1(土)- 11.3(月・祝)
ゆうめい10周年全国ツアー公演『養生』
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2025.11.24(月・祝)
同志社交響楽団OB・OG有志による100周年記念演奏会
響100_オーケストラ -
2025.12.7(日)
京都バレエ団公演「くるみ割り人形」全幕
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2025.12.21(日)
京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2025
第3回「時代を超えて踊る踊る」 -
2025.12.21(日)
エバリーコンサート2025 in 京都
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2026年2月予定
ニットキャップシアター『土曜日の過ごし方』
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2026.3.28(土)
加藤訓子&中村恩恵 『PSAPPHA(プサッファ)』
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2026.3.29(日)
京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2025
第4回「歌と楽器と音楽と」
ご挨拶
ロームシアター京都 館長平賀 徹也
ロームシアター京都として2016年1月にリニューアルオープンしてから10年、2026年は大きな節目の年です。ロームシアター京都には、ブックショップやカフェも含め、多くの方に訪れていただいております。本市の一大文化ゾーンである岡崎地域は以前にも増して新たなにぎわいが生まれていることを実感しており、京都市民の皆様はじめとする皆様に心から感謝を申し上げます。
一方で、この10年間振り返りますと、私たちを取り巻く環境は大きく変化しました。新型コロナウイルスの影響による公演の自粛、人々の生活を脅かす災害、今なお続く戦争とだれもが少なからず生きづらさや閉塞感を感じずにはいられません。
その中でも、私たちは「劇場文化をつくる」をコンセプトとして、舞台芸術作品の創造・発表、世界水準の舞台芸術の招聘はもとより、文化芸術を担う次代の子どもたち、若者の未来に繋がるような育成プログラムの提供、多彩で豊かなライフスタイルを共に享受する場として様々な方々との交流を大切にしながら活動を続けてまいりました。そして、10年という時を経て、新しく生まれた作品や交流、舞台芸術を志す若い方々の姿から、少しずつではありますが、この活動が実を結んでいることを実感しています。
この実感を胸に、文化や芸術が現代において果たせる役割とは何か、劇場に求められているものは何かを見つめ、考え、歩みを続けてまいります。
これまでロームシアター京都を愛し支えていただいた皆様、重ねて感謝申し上げます。そして、続く10年もそしてその先も、皆様の温かい御支援と御協力をお願いいたします。
ロームシアター京都 館長
平賀 徹也
お問い合わせ
京都市左京区岡崎最勝寺町13