木ノ下歌舞伎「糸井版 摂州合邦辻」

木ノ下歌舞伎「糸井版 摂州合邦辻」

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木ノ下歌舞伎2年ぶりの完全新作は、流転する人と土地の物語。
運命に翻弄される2人の男女を軸に、
血族の悲劇として描かれてきた『摂州合邦辻』を大胆に再解釈。
原典とされる能『弱法師』や説経節『しんとく丸』などの要素にあらためて光を当て、
生と死、聖と俗、都市に生きる人々の剥き出しの「生」を音楽劇として示す。
古典の力を現代に呼び覚ます“運動”を続けてきた木ノ下歌舞伎。
その最新形が、今ここに。
木ノ下歌舞伎

木ノ下歌舞伎

歴史的な文脈を踏まえつつ、現代における歌舞伎演目上演の可能性を発信する団体。あらゆる視点から歌舞伎にアプローチするため、主宰である木ノ下裕一が指針を示しながら、さまざまな演出家による作品を上演するというスタイルで、京都を中心に2006年より活動を展開している。主な上演作品として『黒塚』『三人吉三』『心中天の網島』『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』『勧進帳』など。『黒塚』は2015年に5都市で再演、翌年にはパリ公演も成功させるなど、いずれの作品もレパートリーとしての上演にも力を注ぐ。2014年に初演し、翌年再演した『三人吉三』で、読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネート。2013年『黒塚』CoRich舞台芸術まつり!2013春グランプリ受賞。
http://kinoshita-kabuki.org/

[京都公演]

一般 3,500円
ユース(25歳以下) 2,000円
高校生以下 1,000円

一般 3,500円 / ユース(25歳以下) 2,000円 / 高校生以下 1,000円

※未就学児童入場不可
※ユース、高校生以下チケットご購入者は、公演当日に受付にて年齢が確認できる証明書(学生証、免許証等)
をご提示いただき、指定席券とお引換えいたします。
※車椅子でご来場の方は、事前にロームシアター京都までご連絡をお願いいたします。
※両日とも託児サービスあり。ご予約・詳細はこちら

動画一覧

  • 内田慈 コメント動画

  • 田川隼嗣 コメント動画

公演・作品について

  • 古来より脈々と語り継がれてきた名曲・物語を更新し、
    いまふたたび現代へリリースする音楽劇

    「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」は説経節「しんとく丸」、「愛護の若」、能「弱法師」などを元にした人形浄瑠璃、歌舞伎作品として成立し、その物語は現代に入っても中上健次、三島由紀夫、寺山修司など名だたるアーティストらに影響を与え、形を変えながらも語り継がれてきました。前作『心中天の網島』で古典との驚異的な親和性を見せた糸井幸之介の音楽・演出と木ノ下歌舞伎のタッグが、長い変遷を辿るこの物語の系譜に刻まれるべく、新たな音楽劇の創作に挑みます。

  • 「摂州合邦辻」全編を包含する糸井、木ノ下共同執筆による上演台本が、
    生と死、聖と俗、都市に生きる人々の「生」を露わに映し出す

    木ノ下歌舞伎版では、近年の文楽、歌舞伎上演で主となっている下段の「合邦(がっぽう)庵室(あんじつ)の場」だけではなく、そこに至るエピソードや設定が描かれる上段、さらには「弱法師」「しんとく丸」などからも作品・人物の要素を掘り起こし、糸井と主宰・木ノ下裕一が“いま語り継ぐべき物語”として上演台本を共同執筆、再構成します。
    古来より日本人が持つ死生観、聖俗への畏れ、都市の姿とそこで生きる人々の剥き出しの「生」……、二人は原作のもつ世界観を根本から読み解き、今回創作するシーンも融合させていきながら、壮大なスケール感をもって観客を新たな物語の世界へと跳躍させます。
    古典と現代が往来し観客が「いま」と出会い直していく舞台は、古典を現代に呼び覚ます“運動”を続ける木ノ下歌舞伎の一つの到達点を示すことになるでしょう。

  • 充実の実力派キャスト・スタッフと新星・俊徳丸

    物語の主人公、玉手御前は、舞台・映画・ドラマ問わず一癖も二癖もある女性を演じ確かな存在感を示す内田慈(うちだちか)が務めます。玉手御前の義理の息子である俊徳丸は、公募オーディションにて選ばれ、2014年度「第27回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」審査員特別賞受賞の田川隼嗣(たがわしゅんじ)がその座を射止めました。その他にも木ノ下歌舞伎、糸井作品常連メンバーを中心とした脂のる実力派俳優が集結しました。スタッフでは、manzo(音楽)、島次郎(舞台美術)との『心中天の網島』からのコラボレーションが継続、加えて歌舞伎の所作と現代の身体の融合を図る重要な役割として北尾亘が振付、照明では劇団維新派の照明を長らく担い、平成28年度日本照明家協会大賞受賞の吉本有輝子が初参加など、強烈な個性と実力、そして新鮮さを合わせ持つこの上ないメンバーで、レパートリーの創造に挑みます。

ロームシアター京都 レパートリーの創造について

ロームシアター京都
レパートリーの創造について

2016年1月にオープンした京都市の公立劇場「ロームシアター京都」が、2017年度から開始するプログラムで、公立劇場が主体的に作品製作に取り組み、劇場のレパートリー演目として時代を超えて末永く上演されることを念頭にプロデュースします。 また、作品創造のプロセスを通じて、俳優、ドラマトゥルク、制作者等の専門家人材の育成や観客育成のための関連プログラムを企画し、レパートリーの創造から各地域における劇場文化をつくることを目指します。

(C)Takuya Matsumi

レパートリーの創造『心中天の網島―2017リクリエーション版―』

木ノ下歌舞伎が2015年に初演した同作を、レパートリーの創造第一弾としてリクリエーション。近松原作の緻密なレトリックを熱く鋭く再構築し、激しく燃える男女の愛、市井の人々のエネルギー、そして社会のリアルを浮かび上がらせた。
https://rohmtheatrekyoto.jp/event/46444/

ニュース・トピックス一覧

スピンオフ!プログラムより広く、深く、楽しく! 関連プログラム「スピンオフ!プログラム」

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関連プログラム「スピンオフ!プログラム」

古典精読講座「語り継がれる物語、古典への旅」(9月~12月開催)

日本の古典をあたらしい広がりの中で読み直す「古典精読講座」(全4回)を開講します。本講座では、一見近寄りがたい古典に対して、現代においても本質的な問いを投げかけていきます。同時に、古典をいかに現代の表現へと翻訳し、今の社会を生き抜くすべにするかを考えます。

  • 終了しました

    第一回
    古典の中の恋~『摂州合邦辻』にみる「本心」のありか

    日時:2018年10月19日(金)19:00 ‒ 21:00(18:40受付開始・開場)
    会場:ロームシアター京都 会議室2
    講師:日置貴之(白百合女子大学准教授)
  • 終了しました

    第二回
    古典の中の女たち~新訳・説経節『しんとく丸』を中心に

    日時:2018年10月19日(金)15:00 ‒ 17:00
    会場:有斐斎 弘道館
    講師:伊藤比呂美(詩人、早稲田大学教授)
  • 終了しました

    第三回
    古典がつなぐアジア世界~折口信夫と演劇の起源

    日時:2018年11月30日(金)19:30 ‒ 21:30
    会場:ロームシアター京都 会議室2
    講師:安藤礼二(文芸評論家、多摩美術大学教授)
    https://rohmtheatrekyoto.jp/join/53340/
  • 終了しました

    第四回
    古典と現代文学~三島、寺山、中上と『弱法師/身毒丸』

    日時:2018年12月13日(木)19:00 ‒ 21:00
    会場:ワコールスタディホール京都
    講師:亀有碧(東京大学大学院)
    https://rohmtheatrekyoto.jp/join/53604/

【全回共通】 質問者:木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰) 企画・構成・司会:林立騎(翻訳者、演劇研究者)

  • ポスタープロジェクト(10月~2月予定)

    古典の楽しさ、『摂州合邦辻』の魅力をわかりやすく届ける全4号(予定)のポスターを京都の街かどに掲示。SNSでは伝わらない、体温のある広報活動を展開します。
    (デザインディレクション:外山央/編集ディレクション:島貫泰介)

  • 終了しました

    木ノ下裕一×糸井幸之介トーク&「心中天の網島-2017リクリエーション版」上映会

    10月18日(木)18:00~ ロームシアター京都 会議室2
    木ノ下裕一、糸井幸之介によるトークと昨年度上演した『心中天の網島―2017リクリエーション版』の特別上映会を実施。
    出演:木ノ下裕一、糸井幸之介

  • 終了しました

    まちあるきツアー with まいまい京都

    『摂州合邦辻』の舞台・大阪を、木ノ下裕一自らガイドする特別ツアー。独自のまち歩きツアーが人気の「まいまい京都」とのコラボ企画です。

    日時:12月2日(日)13:30~16:30(予定)
    ツアー場所:大阪・四天王寺周辺(予定)
    ガイド:木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
    共同主催:まいまい京都
    https://www.maimai-kyoto.jp/
  • ブックレット制作、発行(2019年2月)

    古典精読講座などのプロセス、上演までのリサーチ、制作資料を一冊に収めたブックレットを公演に合わせて制作。

  • ワークショップ「古典のことばを現代語訳する」(2019年3月)

    古典の台本を現代の上演版に作り直す、木ノ下歌舞伎の補綴作業を体験するワークショップを開催。木ノ下裕一が、古典のことばの豊かさを知り、現代に活かす方法をガイドします。

    日時:2019年3月2日(土)13:00~18:00、
    3日(日)13:00~18:00(予定)
    会場:調整中
    講師:木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)

※「古典精読講座」、「まちあるきツアー」、「ワークショップ」の参加申込み詳細等は、改めてご案内いたします。

公演概要

京都公演:2019年2月10日(日) ― 11日(月・祝) ロームシアター京都
豊橋公演:2019年2月15日(金) ― 16日(土) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT
横浜公演:2019年3月14日(木) ― 17日(日) KAAT神奈川芸術劇場
企画制作:ロームシアター京都、木ノ下歌舞伎/一般社団法人樹来舎
共同製作:穂の国とよはし芸術劇場PLAT、KAAT神奈川芸術劇場
[京都公演]
主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市
協賛:京都信用金庫、株式会社京都銀行、京都中央信用金庫、株式会社淡交社
助成:平成30年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
平成30年度文化庁文化芸術拠点形成事業
  • 京都銀行
  • 京都中央信用金庫
  • 淡交社

チケット購入

[京都公演]

一般 3,500円
ユース(25歳以下) 2,000円
高校生以下 1,000円

一般 3,500円 / ユース(25歳以下) 2,000円 / 高校生以下 1,000円

※未就学児童入場不可
※ユース、高校生以下チケットご購入者は、公演当日に受付にて年齢が確認できる証明書(学生証、免許証等)
をご提示いただき、指定席券とお引換えいたします。
※車椅子でご来場の方は、事前にロームシアター京都までご連絡をお願いいたします。
※両日とも託児サービスあり。ご予約・詳細はこちら

チケット取扱

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