第七号の特集は「芸術とお金」です。
グローバリゼーション、環境問題、社会保障、そして文化芸術の価値……。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、我々の社会にすでに遍在していた諸問題を再考する機会となりました。
芸術とお金の関係は分かち難いものです。
アートマーケット、コロナ禍における公的な芸術文化支援、クラウドファンディング。
これらは、芸術に関わるお金の再配分についての議論であると同時に、社会において何を価値として見いだすかという、私たちの生活に密接する議論でもあるはずです。
「芸術とお金」について迫るためには、私たちの生活から見た多角的な視点が欠かせません。
本誌を通じ、芸術とお金の抜き差しならない関係に私たち自身が入り込む余地や論点を、見いだしていきます。
ASSEMBLY|アセンブリー|京都に劇場文化をつくる| 07
・無料配布
・発行:令和3年3月25日
・配布場所:ロームシアター京都館内、地域文化会館、市内図書館、京都コンサートホール、京都芸術センター、関西圏の劇場・美術館、ほか
※施設によって、早期に配布を終了している場合があります。予めご了承ください。
※ロームシアター京都をのぞく施設での配布開始は5月以降を予定しております。
編集:橋本裕介、松本花音[ロームシアター京都]春口滉平、中塚大貴[山をおりる]前田瑠佳
デザイン:西村祐一+綱島卓也[Rimishuna]
誌面の内容はこちらからご覧いただけます(PDF)
『ASSEMBLY アセンブリー|京都に劇場文化をつくる』07[特集]芸術とお金
【コンテンツ】
[特集]芸術とお金
▶[巻頭インタビュー]READYFOR代表・米良はるか|芸術文化とお金―クラウドファンディングが可能にする文化と支援のサイクル
▶[論考]
1―新たな連帯の可能性̶地域における文化芸術の持続可能な基盤を求めて|文=江口晋太朗
2―大切なものをお金に変えない経済学̶アートと社会的共通資本の関係性を探る|文=占部まり
3―時代の病としてのクレイジーなアート市場|文=小崎哲哉
▶[座談会]芸術とお金̶ポスト・コロナの文化芸術支援|石綿祐子 × 杉浦幹男 × 杉崎栄介 × 野村政之
▶[インタビュー]消費の倫理と「もうひとつの快楽」の精神|畑山要介
[連載]
▶[Book Guide]芸術とお金の関係を考えるための6冊|文=綿江彰禅
▶[Artist Pickup]
09―福井裕孝
10―敷地理
▶[連載論考]脱領土化/再領土化から〈破片〉的へ ―あるいは、10年代の上演系芸術を俯瞰する 最終回 文=内野儀
▶[Review]日本オンライン演劇史試論―「仮想劇場型」の発生|文=徳永京子
▶[時評]2020年の舞台芸術を考える(2)|文=岩城京子
▶ロームシアター京都 2021年度自主事業ラインアップ
※本誌はロームシアター京都自主事業として2017年度より実施しているプログラム「リサーチプログラム」、「いまを考えるトークシリーズ」と連携する機関誌です。「リサーチプログラム」に参加するリサーチャーによる寄稿などを掲載しています。