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シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.4 雅楽 ~現代舞踊との出会い|ロームシアター京都 開館5周年記念事業
シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.4 雅楽 ~現代舞踊との出会い|ロームシアター京都 開館5周年記念事業
日本の伝統音楽“雅楽”と現代舞踊が出会い、伝統を更新する。
開館5周年を寿ぐ、華やかなコラボレーション!
ロームシアター京都の開館5周年記念日を華やかに彩るスペシャルな公演。伝統芸能の継承と創造を目指すシリーズ「舞台芸術としての伝統芸能」第4弾です。古典作品はもちろん、現代作品の演奏にも積極的に取り組む雅楽演奏団体・伶楽舎に、りゅーとぴあ専属舞踊団Noism Company Niigataとその芸術監督である金森穣をコラボレーターに迎え、新しい“雅楽”のかたちを探ります。それは「雅楽」の新たな魅力を引き出し、京都らしい「温故知新」を体現する舞台となるはずです。
【第一部】
開館 5周年を寿ぐ雅楽演奏
[演奏]伶楽舎/音輪会
芝祐靖 作曲…巾雫輪説(伶楽舎)
双調音取、催馬楽「新しき年」(伶楽舎)
声明「普賢讃」、舞楽「陵王」(音輪会)
【第二部】
残影の庭―Traces Garden
[演出振付]金森 穣
[演奏]伶楽舎
[出演]Noism0(ノイズムゼロ)
武満徹 作曲…秋庭歌一具
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Photo:T.Tairadate
伶楽舎Reigakusha
雅楽演奏グループ。1985年に芝祐靖(元芸術院会員, 2017年文化勲章受章)が創立。現音楽監督・宮田まゆみ。現行の雅楽古典曲以外に、廃絶曲の復曲や正倉院楽器の復元演奏、現代作品の委嘱や演奏など、幅広い活動を展開。現代曲、復元曲等のCDも多数録音。 国内外で演奏活動を行う。2016年佐治敬三賞受賞。2020年ENEOS音楽賞邦楽部門受賞。他に解説入りの親しみやすいコンサートや小・中学生のためのワークショップなども多く行い、雅楽への理解と普及に努める。
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撮影:篠山紀信
金森 穣Jo Kanamori
演出振付家、舞踊家。りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督/Noism芸術監督。17歳で単身渡欧、モーリス・ベジャール等に師事。NDT2在籍中に20歳で演出振付家デビュー。10年間欧州の舞踊団で舞踊家、演出振付家として活躍後帰国。2004年4月、Noismを立ち上げる。平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞、第60回毎日芸術賞ほか受賞歴多数。
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Noism0『鏡の中の鏡』/撮影:篠山紀信
ノイズム・カンパニー・ニイガタNoism Company Niigata
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館を拠点に活動する、日本初の公共劇場専属舞踊団。プロフェッショナル選抜メンバーによるNoism0、プロフェッショナルカンパニーNoism1、研修生カンパニーNoism2の3つの集団があり、2004年の設立以来、国内外からオーディションで選ばれた舞踊家が新潟に移住し、年間を通して活動している。
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音輪会Otonowakai
一千年を越える日本の伝統音楽、『雅楽』を追求する演奏者達が、御遊のふるさと・京都に集い、平成8年に発足。以来、宮内庁楽部からの講師陣により、雅楽の精神・響きを厳しく教わり、定期演奏会や国内外の文化交流にてその成果を発揮。以前は、伶楽舎の創設者でもある、芝祐靖が音楽監督・講師を務めた。また、各地の学校などで雅楽教室を開き、次世代に伝えることも大切な活動としている。
TICKETチケット
全席指定
S席:5,000円/A席:3,000円/ユース:無料
この公演は、ユース(25歳以下)の方をご招待します。
※当日券はこちら
※詳細はロームシアター京都のWEBサイトをご確認ください。
*未就学児入場不可
5周年記念セット券対象公演(一般S席セット券 9,000円)【限定50セット】
1月17日[日]京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート「火の鳥」との2公演セット券
ロームシアター京都 オンラインチケット
https://www.e-get.jp/kyoto/pt/
※24時間購入可、要事前登録(無料)
ロームシアター京都 チケットカウンター
TEL.075-746-3201
(窓口・電話とも10:00〜19:00/年中無休 ※臨時休館日を除く)
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため短縮営業する場合あり
京都コンサートホール チケットカウンター
TEL.075-711-3231
(窓口・電話とも10:00〜17:00/第1・3月曜日休館 ※休日の場合は翌日)
チケットぴあ
TEL.0570-02-9999[Pコード:188-628]
http://t.pia.jp
e+(イープラス)
http://eplus.jp
*託児サービス (要事前予約)
詳細はロームシアター京都WEBサイトでご確認ください。
ご来場にあたってのお願い
チケット購入後に新型コロナウイルス感染予防の観点から観劇を取りやめる場合は、当該公演の開演時間までにお申し出ください。代金の払い戻しをいたします(お問い合わせ / TEL.075-771-6051)。
ご来場前に、ロームシアター京都ウェブサイトにて「ロームシアター京都主催事業公演実施時のご来場に際して」(新型コロナウイルス感染予防の対策について)を必ずご確認ください。
ACCESSアクセス
ロームシアター京都
〒606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町13
・京都市営地下鉄東西線「東山」駅下車1番出口より徒歩約10分
・京阪電鉄「神宮丸太町」駅下車2番出口より徒歩約13分
・市バス32・46系統、京都岡崎ループ「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車すぐ
・市バス5・100・110系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車徒歩約5分
・市バス31・201・202・203・206系統「東山二条・岡崎公園口」下車徒歩約5分
お問い合わせ
ロームシアター京都チケットカウンター
TEL.075-746-3201
『残影の庭―Traces Garden』に寄せて
雅楽で創作する。人生初めてのことである。邦楽の元祖である雅楽で創作することとは、邦楽とは何か、この国の伝統とは何かと向き合うことだと考える。それは明治以降、瞬く間に西洋化したこの国の源流を、外(西洋)から眺めることによって捉え直した、偉大なる先人たちと向き合うことでもある。
武満徹さんと雅楽の親和性は、私の拙い教養でも見出せるほどに顕著だと思われる。放たれる音そのものよりも、その残滓、残響、残影にこそ、音楽のなんたるかが宿ることを感得させてくれる音楽。そんな音楽を生み出す武満さんの精神が雅楽の響きに共鳴しなかったはずはない。それを確信させてくれる音楽。それが私にとっての『秋庭歌一具』である。雅楽というこの国の伝統を、武満徹というこの国の近代(偉大な芸術家)を通して、現代の舞踊家の身体に召喚すること。消えゆく過程で聞こえてくる響き、見えなくなってから浮かび上がる影、その残響/残影に身体を澄ますこと。そうして立ち現れる“美しき”何か。そう、舞踊を創作する。
金森 穣