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PROGRAM

ROHM Theatre Kyoto Program

作:ピンク地底人3号 演出:生田みゆき

『燃える花嫁』

2025.6.20 (FRI)、6.21. (SAT)

Theatre North Hall
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  • 『燃える花嫁』

「共生」と「排除」に揺れる国の未来に一石を投じる問題作

日本における在留外国人数(令和5年現在)は322万人、年々10数万人ずつ増えている。「永住」「技能実習」「留学」など目的は様々だが、日本の産業を下支えしているのはこうした「外国人」の労働である。「燃える花嫁」の舞台は架空とはなっているが、埼玉県川口市や蕨市に暮らす「クルド」人コミュニティを取材して創られている。トルコ、イラク、シリア、イランなどの山岳地帯に暮らす国を持たない民族がクルドの人たち。彼らは長い間の紛争から逃れるためトルコから日本に1990年代から来るようになった。現在2000人以上が川口市周辺に住んでいる。問題は「難民認定」が受け付けられておらず、絶えず「強制送還」の危機にさらされている。日本に暮らすため、一生懸命に日本語を学び生活している彼らだが、先行きの不安は消えない。 そうしたある日、傷害事件が勃発。トルコ国籍の男性が頭部などを切り付けられた。逮捕されたのは同じトルコ国籍の男性。原因は男女間のトラブル。事件後に、双方の関係者たち100人が病院前に集まり警察が出動する騒ぎとなった。この事件で、それまでは平穏だった街が揺れ動く。ネットには排外主義に基づく「ヘイト」の嵐が・・・  民族コミュニティ内の問題が、彼らが住む他民族コミュニティにすぐに影響を及ぼす「事件」は各地域で起きている。こうした事が「排除」「ヘイト」の直結する危うい社会で、どう「共生」していけるのか。  この物語は、日本だけでなく世界が直面する課題に果敢に挑む。

Information

2025.6.20 (FRI)、6.21. (SAT)

7PM on Friday 20, 2PM on Saturday 21, June 2025

Venue : North Hall

About

キャスト・スタッフ

作:ピンク地底人3号
演出:生田みゆき
出演:みのすけ、松本紀保、清水明彦、鬼頭典子、平体まひろ、森尾舞、西山聖了、山下瑛司

ピンク地底人3号コメント

舞台は西日本にある離れ島。
ここは本土で迫害されている人々にとって寛容な島として知られていた。
島と本土は海峡大橋によって繋がっている。橋の入り口には検問所が設置されている。
道路を挟んだ向かい側には10年前にできたマクドナルド。
桐野健人が経営する桐野建設では多くの移民が働いている。
健人は移民たちへの差別心を決して隠そうとはしない。
ある日、市長より用途がわからないビル建設の発注が入る。半年、町の片隅に島を一望出来るほどの大きな三ツ谷ビルができる。
やがて街の人々が徐々に減り始める。一度、三ツ谷ビルには入れば、二度と戻ってこれないらしい……
「演劇」は「社会」を映す鏡だから、「社会」を描けば自ずと「演劇」になる。
ただ、いつも思うのだけれど「社会」を描くだけでは足りなくて、「演劇」はやはり「社会」の「未来」を描くものだ。
その「未来」が良いものであろうと悪いものであろうと。
どうぞご期待ください。

Profile

ピンク地底人 3 号

ピンク地底人 3 号

劇作家/演出家
同志社大学文学部文化学科美学芸術学卒業。
生者と死者の境界がボーダレスな、苛烈な会話劇を得意とする。
Stage of the year 2022 ステージぴあ審査員特別賞受賞。
セゾン文化財団セゾン・フェローⅡ(2023-2026)助成。
2018年『わたしのヒーロー』(第6回せんだい短編戯曲賞大賞 単独受賞)、2019年『鎖骨に天使が眠っている』(第24回劇作家協会新人戯曲賞 受賞)、2020年『カンザキ』(第27回OMS戯曲賞佳作 受賞)、2021年『華指1832』(第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品)、2022年『燐光のイルカたち』(演出:宮田慶子)、2022年 KAVCプロデュース公演手話裁判劇『テロ』(第1回関西えんげき大賞最優秀作品賞/観客投票ベストワン賞 ダブル受賞)。

生田みゆき(演出)

生田みゆき(演出)

演出家。文学座所属、演劇ユニット「理性的な変人たち」メンバー 。東京藝術大学大学院音楽研 究科修士課程修了。 ドイツ文化センターの文化プログラムの語学奨学金(芸術分野対象)を得て ドイツに滞在(2016 年夏)。名取事務所公演でパレスチナ演劇上演シリーズ 2023 年 2 月『占領 の囚人たち』を演出したほか、近年の演出作に『建築家とアッシリア皇帝』『海戦 2023』『アナ トミー・オブ・ア・スーサイド ―死と生をめぐる重層曲―』など。『占領の囚人たち』『海戦 2023』『屠殺人ブッチャー』にて第 31 回読売演劇大賞優秀演出家賞、『占領の囚人たち』ほかで 芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

  • ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市

Contact

ロームシアター京都 チケットカウンター  TEL:075-746-3201

Tickets

Ticket Prices

一般3,500円、ユース(25歳以下)2,000円、20歳以下1,000円

Pre-release

2025.4.6 (SUN)
*only for the ≪Friends≫ members (online members), ≪Club≫ members (Kyoto Concert Hall, ROHM Theatre common membership), Kyoto Symphony Orchestra.

Tickets on Sale

2025.4.13 (SUN)

Tickets Available from

  • ROHM Theatre Kyoto Online Tickets
  • ROHM Theatre Kyoto Box Office[TEL.075-746-3201 (10:00~17:00、Open year round (except when closed for temporary closing dates, etc.))]
  • Kyoto Concert Hall Box Office[TEL.075-711-3231 (10:00~17:00 closed on the 1st and the 3rd Mondays, and the following Tuesday in case 1st or 3rd Monday is a national holiday) ]

Accessibility

本公演では、お客様の観劇に際して以下のサポートのご用意をしております。ぜひご活用ください。

■車椅子でご来場のお客様へ
本公演では車椅子席のご用意がございます。座席位置および台数に限りがございますので、下記までお問合せください。なお、同伴の介助者がいらっしゃる場合もあわせてご相談下さい。
お申込・お問い合せ:ロームシアター京都チケットカウンター Tel. 075-746-3201

福祉専用駐車場、多目的トイレがご利用いただけます。また、車椅子のお貸出しも承っております。
お申込・お問い合せ:ロームシアター京都 Tel. 075-771-6051

Babysitting Services

ロームシアター京都自主事業では、小さなお子さまをお連れの方も安心してゆっくりと舞台をお楽しみいただけるよう、託児サービスを実施いたします。

対象年齢:3か月〜就学前
料金:有料 1,000円(税込) /1公演/お子さま1人あたり ※一部料金の異なる公演がございます。