MENU

ドニゼッティ歌劇 愛の妙薬

東京芸術劇場 フェニーチェ堺 ロームシアター京都

現代に生まれ変わる!とびきりハッピーでカワイイロマンティック・コメディ全国3都市ツアーこの秋開幕!

美人で聡明、ちょっと勝ち気な娘アディーナと、彼女に恋する純真無垢な青年ネモリーノが、偽の惚れ薬”愛の妙薬”によって結ばれるロマンティック・コメディ。テノール屈指の名アリア「人知れぬ涙」をはじめ、「受け取って、私のおかげであなたは自由」「この薬はなんでも治します」などの名曲が、コミカルでちょっと切ない恋物語を美しく彩ります。
主宰カンパニー「KUNIO」でのプロデュース公演をはじめ、ギリシャ悲劇から歌舞伎、現代劇まで幅広いジャンルを手掛けてきた演出家・杉原邦生が初のオペラ演出に挑みます。指揮は、ベルカント・オペラのスペシャリストとしても名高いセバスティアーノ・ロッリ。日本&海外混成による新進気鋭の歌手陣とともに織りなす、最高にハッピーでカワイイ『愛の妙薬』が、いま幕をあける…!

全国共同制作オペラシリーズとは

全国の劇場・音楽堂、芸術団体等が連携し、単館では成しえない、独創的かつ高いレベルのオペラを新演出で制作するプロジェクト。2009年度から開始し、野田秀樹演出の『フィガロの結婚~庭師は見た!~』(2015年度/10都市13公演)、岡田利規演出の『夕鶴』(2021年度/3都市3公演)、野村萬斎演出の『こうもり』(2023年度/3都市3公演)、森山開次演出の『ラ・ボエーム』(2024年度/7都市8公演)など実績を積んでいる。

共同制作

東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
フェニーチェ堺(公益財団法人堺市文化振興財団)
ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)

助成

文化庁文化芸術振興費補助金
劇場・音楽堂等機能強化推進事業(共同制作支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

後援

イタリア大使館

NEWS 最新情報

THEATRE 劇場情報

  • TOKYO2025/11/9(日)東京芸術劇場

    東京芸術劇場 コンサートホール
    2025年11月9日(日)14:00開演

    【料金】
    全席指定
    SS席:22,000円
    S席:19,000円
    A席:17,000円
    B席:13,000円
    C席:9,000円
    D席:6,000円
    高校生以下:1,000円

    【発売日】
    6月27日(金)~7月3日(木):芸劇メンバーズWEB先着先行
    7月4日(金):一般発売

    【主催】
    東京都/東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)

    【お問合せ】
    東京芸術劇場
    03-5391-2111(土日祝日除く9:00-17:00)

    https://www.geigeki.jp/t/

  • OSAKA2025/11/16(日)フェニーチェ堺

    フェニーチェ堺 大ホール
    2025年11月16日(日)14:00開演

    【料金】
    全席指定
    S席:13,000円
    A席:11,000円
    B席:9,000円
    C席:5,000円

    【発売日】
    6月14日(土):一般発売

    【主催】
    フェニーチェ堺(公益財団法人堺市文化振興財団)

    【お問合せ】
    フェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)
    072-223-1000(9:00-20:00)

    https://www.fenice-sacay.jp/event/27388/

  • KYOTO2026/1/18(日)
    ロームシアター京都

    ロームシアター京都 メインホール
    2026年1月18日(日)14:00開演
    <10周年記念事業>

    【料金】
    全席指定
    SS席:13,000円 / 会員価格 12,000円
    S席:11,000円/ 会員価格 10,000円
    A席:8,000円
    B席:6,000円
    C席:4,000円
    D席:3,000円
    S席25歳以下:5,000円
    S席18歳以下:3,000円

    【発売日】
    6月21日(土):先行販売
    6月28日(土):一般発売

    【特別協賛】
    日東薬品工業ホールディングス株式会社

    【主催】
    ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)/京都市

    【お問合せ】
    ロームシアター京都チケットカウンター
    075-746-3201(10:00-17:00)
    https://rohmtheatrekyoto.jp/event/134533/

SYNOPSIS あらすじ

―1幕―

スペイン・バスク地方の小さな農村。美人で聡明な農場主の娘アディーナは、『トリスタンとイゾルデ』の本を読んでいる。内気で純真無垢なネモリーノは、そんな彼女を遠くからうっとり見つめている。アディーナは、トリスタンの飲んだ惚れ薬によって恋に落ちるイゾルデ姫の物語を村人たちに読み聞かせている。
そこへベルコーレ軍曹が兵隊たちと共に登場、アディーナに目を留める。ベルコーレはアディーナを口説こうとするが、アディーナは考えさせてとその場を退く。ネモリーノも彼女を呼び止めるが、軽くあしらわれる。
村の広場に薬売りのドゥルカマーラが到着し、ネモリーノに「惚れ薬」と偽って安物のワインを売りつける。明日になれば効果が出ると信じているネモリーノは、酔いも手伝ってアディーナに強気な態度をとってしまう。自尊心を傷つけられたアディーナは、ベルコーレと結婚すると宣言。しかも、「軍隊明朝出発」の報が届くので今日中に式をあげることに。驚いたネモリーノは、ドゥルカマーラの助けを求めて大慌てで走っていく。

―2幕―

アディーナとベルコーレの結婚祝いの席。ネモリーノは「愛の妙薬」の効き目を早めるためにもう一本所望するが、払うお金がない。軍隊に入ればお金がもらえると聞いたネモリーノは、ベルコーレに入隊を志願する。
ちょうどその時、ジャンネッタと村娘たちの間では「ネモリーノが叔父の莫大な遺産を相続した」という噂が。娘たちに急にちやほやされたネモリーノは、薬の効果が出たのだと勘違いする。その様子を見たアディーナは困惑するが、ドゥルカマーラから「愛の妙薬」を買うために入隊したことを聞き、ネモリーノの愛情の深さに心を打たれる。
そして、アディーナはネモリーノの入隊契約書を買い戻し、ベルコーレとの結婚も放棄する。二人は本心を告げ、永遠の愛を誓い合う。ベルコーレは潔くアディーナをあきらめ出発。惚れ薬が効いたと得意げなドゥルカマーラは、皆に見送られて賑々しく村を去っていく。

CAST&STAFF キャスト・スタッフ

キャスト

指揮:セバスティアーノ・ロッリ
演出:杉原邦生(KUNIO)

アディーナ:高野百合絵
ネモリーノ:宮里直樹【東京・大阪】糸賀修平【京都】
ベルコーレ:大西宇宙 【東京・大阪】池内響【京都】
ドゥルカマーラ博士:セルジオ・ヴィターレ
ジャンネッタ:秋本悠希
ダンサー:福原冠、米田沙織、内海正考、水島麻理奈、井上向日葵、宮城優都
合唱:ザ・オペラ・クワイア【東京】堺+京都公演特別合唱団【大阪・京都】
管弦楽:ザ・オペラ・バンド【東京】大阪交響楽団【大阪】京都市交響楽団【京都】

スタッフ

美術:金井勇一郎
照明:髙田政義(RYU)
音響:石丸耕一(東京芸術劇場)
衣裳:丁瑩
ヘアメイク:国府田圭
振付:北川結、仁科幸(モモンガ・コンプレックス)
字幕:小田知希(日本語)、家田淳(英語)
合唱指揮:辻󠄀博之、鴇田遼人
副指揮:松川智哉
コレペティトゥア:江澤隆行
演出助手:根岸幸
舞台監督:酒井健
プロダクションマネジャー:關秀哉、柴田貴槻(アシスタント)
宣伝美術:加藤秀幸(grind house)
宣伝イラスト:リック

MESSAGE メッセージ

  • ロマン派喜歌劇の礎となった《愛の妙薬》を深く理解するには、それ以前の様式との比較が鍵となります。それまでイタリア・メロドラマの喜劇といえば、登場人物も音楽も、共感が望めないものでした。そんな典型を覆したのが、1832年生まれの今作です。観客が登場人物たちと一緒に泣いたり笑ったりできるようになったことは、当時、大変画期的な出来事でした。背景には、フランス革命で見いだされた、社会の平等への理想や憧れがあります。喜劇は社会参加の場となり、劇場は娯楽としての空間から成熟へと向かう契機となりました。ドニゼッティの特筆すべき音楽的手法は感情移入を誘い、狡猾なドゥルカマーラ博士や、貧農のネモリーノをはじめとした登場人物へ観客は自身を投影していきます。それまで女王など高貴な人物のための楽器であったハープが、農民の若者の涙ぐましい歌声を支えるようになった変化には、人間の気高さとは出自などの生得的なものではなく、精神的なものであるというメッセージが込められています。ベートーヴェン、そしてシラーも想いを託した「人類みな兄弟」という言葉は、今作のドニゼッティの声を通して、より強く、今を生きる私たちに響くことでしょう。

    セバスティアーノ・ロッリ(指揮)

  • 〈演出家〉という肩書きを主として活動しているからには、いつかオペラの演出をしたいと思い続けてきました。なので、「初めまして、お待ちしておりました」という気持ちです。しかも、どちらかといえば〈悲劇の演出家〉に属する僕にとって〈喜劇〉というのも新鮮で、「そうきましたか!」という思いです。
    『愛の妙薬』を初めて観た(聴いた)とき、なんだかカワイイ作品だな、と一番に感じました。スペインのバスク地方の小さな村を舞台に、偽りの恋薬に翻弄される人々の姿が、僕にとってはとてつもなくカワイく思えたのです。いまや〈カワイイ〉は世界共通語となり、その言葉の持つ意味も大きな拡がりを見せています。僕が感じた〈カワイさ〉をキーワードに、祝祭感と多幸感溢れる作品にしたいと思っています。
    指揮のセバスティアーノ・ロッリさんをはじめ、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんにお集まりいただきました。また、ダンサーには過去に僕の演出作品を彩ってくれた俳優、ダンサーたちが名を連ねてくれました。このメンバーでお贈りする「KUNIオペラ」第一弾(笑)にどうぞご期待ください!

    杉原邦生(演出)

© ROHM Theatre Kyoto. All rights reserved.

Turn your phone

スマートフォン・タブレットを
縦方向に戻してください